建築家・ナイトウタカシさんのブログ「塗り壁を採用する時の注意点は?」
塗り壁を採用する時の注意点は?
2020/11/22 更新
昨日、とある家づくりのため、ショールームへ行ってきました。
実は、主目的は違ったのですが、ふらりと塗り壁コーナーへ。
(というか、目的物の近くには、人だかりがあって。。。)
外壁の塗り壁って、人気のある仕上げ材の一つです。
色や表面の凹凸感で、和風にも洋風にも見せることができます。
ある意味、不思議な仕上げですよね。
コテで押さえてフラットに見せたり。
刷毛のようなもので横引したり。
扇型にコテの跡をつけたり。
粒々な感じで仕上げたり。
いろんな表情ができます。
なんとなくですが、スッキリと見せるために、
フラットに見せる感じは、とても好まれて多いんですけど、
岩肌みたいな表情があったりするのも個性的なのかなと思います。
色も、ほんとたくさんあります。
最近は、グレイッシュな色合いや深みのある色合いが人気みたい。
でも、スタンダードに、白や黒なんかももちろん人気ありますよ。
色については。。
一点だけ注意があります。
小さなサンプルだけみて、色を決めないでください。
実は、大きな面にすると、基本的には、明るくなるため、
イメージよりも、少し濃い目をセレクトすることが大事。
よく、塗り替えした家を見て、なんで、こんな明るいブルーにしたのか?
なんて思ったら、きっと、小さなサンプルでは、紺色だったんだと
思いますよ。
いずれにしても、色合いは、パートナーに相談しながらがオススメです。
午後は、二枚目の現場へ。
現場といいつつ、すでに、家は引渡しが済んで、お客様が生活されてます。
そんな中ですが、外構工事が進んできて、
昨日、概ね完成したため、その確認の立ち会いだったんです。
写真は、ウッドデッキを狙ってます(笑)
最近、樹脂の混ざったウッドデッキ風を多く見かけるのですが、
個人的には、本当の木製がオススメですね。
肌触りや風合いがいいですから。
ただ。
メンテナンスのことがありますね。
なので。
私は、イペという長持ちする堅い樹種を採用することがほとんどです。
もちろん、素材そのままでは、劣化はしていってしまうので、
表面に保護の塗装は施します。
数年に一度くらい塗っていくと、長持ちしますから。
近くで見ると、こんな感じ。(三枚目)
いい風合いですよね。
ちなみに、こちらは、着色はしていません。
無色の保護塗装をすると、こんな色合いになる素材なんです。
シックな色合いが御好みでしたら、イペ材がオススメ。
それと。
このイペ材は、とても堅いので、長持ちしますが、
工事する側からすると、とても大変な素材でもあったりします。
その辺は、しっかり工務店と相談しながら、進めてくださいね。