建築家・ナイトウタカシさんのブログ「現場監督の仕事って重要ですから。」
現場監督の仕事って重要ですから。
2020/11/20 更新
とある家づくりの現場。
昨日、現場監督と定例の打ち合わせをしてきたんです。
監督と大工さんは事前に打ち合わせしてくれていたので、
打ち合わせに大工さんは参加せず。
仕事に集中していました。
打ち合わせが終わって、ふと見たら。。
こうやって、毎日、コツコツと工事を進めてくれてるんだって。
なんだか、とてもかっこよかったです。
もちろん。
建築現場は、大工さんだけでは仕上がってきません。
電気屋さんや給排水屋さん、外壁屋さんに板金屋さん。
いろんな職種の職人たちが、自分の工事をプロとして
しっかりと工事して、連携していくことで出来上がります。
そういった意味では、現場監督の存在って大きいですね。
みなが流れよく、丁寧に仕事できるような環境を提供しないと
いけませんから。
監督自体は、手を動かすことってあまりないんです。
でも。
その存在って、結構大事なんですよね。
一時期、コストダウンをするために、分離発注という
スタイルが流行った時期がありました。
(今もあるかもしれませんが。。)
これ。
簡単に言うと、各工事を直接発注して、監督の経費を
削減しようって感じの内容なんですよね。
想像するに、なかなかハードルの高い仕事になりそうです。
上記した通り、監督の存在価値は、とても高い。
なので、その代役をするのは、設計者ではなかなか難しそうです。
私は、さすがに無理なので、しっかりとした現場監督に
工事を見てほしいなって思いますね。
現場監督ということで、つながりますが(笑)
こちらの現場は、現場監督の家づくりの現場です。
先日建て方が済んだと思ったら。。。
すでに、屋根とサッシがついてました!
驚きの早さですね。
外壁の下地に、ぐるっと、ダイライトという構造面材を
張っていることもあって、家の外形がすでにわかります。
それを眺めながら思ったこととして。
屋根のラインがきれいです。
屋根の勾配は、意図的に緩くしています。
しかも、軒先を極限まで細くするための工夫をいろいろしてます。
といっても、構造的には、まったく問題ない範囲でですよ、もちろん。
この辺のことって、とてもマニアックなことなんですが、
ちょっとした違いが、全体のイメージに大きく影響してくるんですよね。
改めて、その影響力を確かめることに、つながりました。
ディテールに神が宿る。
確かにそうかもしれませんね。
いろんな現場が進行していますが、どれも順調です。
天候に恵まれていることも影響しているかも。
いや。
関わってくれてるみなが、しっかりと仕事してくれてるからですね。
ありがたいです。