建築家・ナイトウタカシさんのブログ「細くてシャープなだけがいいわけでは。。」

細くてシャープなだけがいいわけでは。。

2020/11/06 更新

昨日も、現場デイでした。

朝一番は、こちらの現場へ。



一枚目の写真は、玄関周りと屋根と大屋根を見ています。



ちょうどこのアングルだと、屋根が傘って見えて、

かわいい(笑)と思ってしまいました。



こちらの家の屋根は、わざと破風(三角屋根の厚み)を

厚くしています。



和は建物ですと、破風は薄くシャープにして、

スッキリ見せる方がクールなんですが、

こちらの家は、どちらかというと、洋風なイメージ。



軒は、雨仕舞や外壁の汚れ防止のため、少しだけ

出してるのですが、ミニマムなほど。



どちらかというとずん胴な印象なんですよね。



ということで、そのイメージを強調する意味で、

破風に厚みを持たせたんです。



その分厚さが、「かわいい」という感覚につながってるんだと思います。



何でもなさそうなことに見えるかもしれませんが、

結構違って見えてきます。



その辺のバランス感覚が、いわゆる、「センス」なんだと思います。

これ。

全ての建築家が持ってる感覚ではなかったりします。

ましてや、HMや工務店では。。。



細くシャープにするだけが、いいわけではありませんから。



午後は、こちらの現場へ。



はい。いつも同じアングルなので、お気づきかもしませんが(笑)

現場監督の自宅ですね。



基礎が打ちあがっていて、土台を伏せていました。



ブルーシートがかぶっているのでは、

床下地となる、24mmの構造用の合板です。



土台を設置したら、この合板を設置していくことになります。





基礎上に置かれた土台を、しっかりと並べて、

固定していきます。(写真は、固定前です)



実は、写真では見えにくいんですが、

このプロセスでも、普段やらないんじゃない?と

思ってしまうような細かなことがやってあります。



ヒントは、雨対策です。



何でもないような基礎に見えますが、

その辺で見かける基礎に比べたら、冬の寒さ、

夏の暑さは、驚くほど感じにくくなるほずです。



それだけのことしてありますから。



このチャレンジがうまくいって、効果が担保できたら、

私も、このやり方を採用していこうと思ってるくらいですから。



床が冷たいと、寒さをより感じてしまいますからね。



昨日話しているだけでも、さらなるチャレンジは続きます。

ある意味、とても楽しみな家の一つになってます。



こちらの家。

来週には、建て方を迎えます。



監督は、「子供の遠足より楽しみ!}とのことでした(笑)



私も楽しみです。

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