建築家・ナイトウタカシさんのブログ「確定測量って、とっても大事!」
確定測量って、とっても大事!
2020/10/24 更新
一枚目の写真を見て、和を感じた方。
とてもいい感性お持ちですね。
和の感覚って、日本人だと、なんとなくあるもんです。
それはさておき。
一枚目の写真は、とある和食店の庭先なんですよね。
今まで大事に使ってこられたお店を
お若い飲食店経営者に売却するという流れ。
市街化調整区域という厳しいエリアにあるため、
その建物について、しっかりと調べておかないといけません。
ということで、ご相談いただいて、現地調査へ行ってきました。
検査済証という、印籠のようなものがあるので、
よかったのですが。。
数ある書類の中で、いろいろと不整合していたり、
計画図と実物が異なるように見えたりしていました。
現地で隅から隅まで拝見して、調査。
細かなところで、結構違ってるところがありました。
一点だけ、解体が必要な箇所もありますが、
その他は、特に支障なく、進めていけそうです。
割と珍しい仕事なんですが、そういった相談も対応してます。
調査で、体が冷えてしまったので、皆でランチへ。
地元の方がオススメのお店ということで伺いました。
外観が、こんな感じ。(二枚目)
ふむふむ。
しっかりと細かなところまで考えてあるなぁと。
屋根の軒先のラインが、とてもシャープで、キレイですし、
内部の小屋組や中庭があったりして、結構盛りだくさん。
無垢材を使った仕上げのおかげもあって、
とても心地よく空気感でしたね。
食事も、そのお店にフィットしたナチュラルながら、上品な感じ。
こういった統一感って、大事にしたいですね。
食事はもちろん、その空間で過ごす時間を楽しめました。
宝さがしじゃないですよ。(三枚目)
だからといって、土木の仕事をしているわけでもありません(笑)
実は。
昨日、とある家づくりの敷地の現況を測量してもらったんです。
(正確には、本日測量ですが)
まずは、測量する基準になる、境界杭を確認することから
スタートしました。
大きくて、少し複雑なカタチをしている土地ということもあって、
杭の箇所数も多い。
それら杭の有無を、一つずつ立ち会って確認してきたんです。
ただ。。
見つかった箇所もあれば、ない箇所も。。
そんな中でも、写真は、ちょうど、大事なポイントになる箇所で
ここがあると、全体の把握によいといことで、掘削をしたんです。
掘れどもなかなか見つからず。
最終的には、発見できませんでした。残念。
ただ、ご両親ともお会いしてお話する機会があり、
確定測量が必要だということで説明したら、
ご理解いただけて、検討してくださるとのこと。
家を建てる前に、しっかりと境界の確定をしておくと
後々、大変なことになりませんから。
少し費用は掛かりますが、オススメです。
後で、確定してみたら、家が越境していた!なんてことがあると
大変ですからね。
珍しい感じの一日でしたね。
それもまた楽しいです。