建築家・ナイトウタカシさんのブログ「要望って変化していくものなんです」
要望って変化していくものなんです
2020/10/20 更新
昨日は、とある家づくりの打ち合わせからスタート!
一週間のスタートが、打ち合わせって。
楽しいから、一週間に勢いつけれますよね(笑)
こちらの家づくりで、昨日のテーマは、間取りと窓。
概ね、間取りの方向性が決まっていますが、
少しずつ、細かなところで、微調整している感じです。
部屋の大きさや広さを見ていたところから、
部屋と部屋のつながりをみるようになって、
概ねの方向性が確定したら、それで終わりじゃないですよ。
そこで終わりの建築家や工務店もいるようですが、
私は、ここからさらに続いていきます。
今度は、さらに細かな部分を見ていきます。
例えば、昨日の話では、
トイレの中に収納がほしいけど、これくらいがよいかな。
ダイニングテーブルとパントリーの間って狭くないかな。
洗面をもう少し広げて、こんな収納がいいかも。
そんな感じです。
プランをじっくり眺めていれば、いろいろ気になってくるんです。
それを一つずつ拾い上げながら、詳細も決めていくんです。
こういったプロセスを経ることで、納得の家づくりに
つながっていくんだと思いますよ。
この辺のスタンスって、建築家や工務店で全然違うので、
これから家づくりのパートナーを決める方は、気にしてみてください。
午後は、別の家づくりの打ち合わせへ。
こちらのお客様は、こちらでもご紹介しましたが、
家づくりっが4度目のご夫婦。
プロなみの知識を持ってらっしゃいます。
毎回、ハードルの高い宿題(笑)をいただいて、
それに対する、私の回答(ご提案)を提示するような流れです。
昨日も、もともとの提案が持っている良さを残しながら、
さらなる要望を入れながら、縮小するという課題への回答でした。
それを説明させていただきながら、さらにユニークなアイデアが
ドンドン出てきます。
家を30°くらい回転させたらどうなのか。
なんて(笑)
その30°って、ただ見た目のデザインでおっしゃっていないのが
このご夫婦のすごさでもあります。
それによって、得られるものが相当多く、とてもいいアイデアなんです。
ただし。
構造的には、とても厳しい状況になったりするんです。
その辺について、方法がないのかを意見交換しながら
次なる課題を出していただいた感じです。
おそらく、建築の知識や経験が浅い方ですと、
可能性を見出すことができず、やめてしまいそうになることもありますが、
発想の転換をすることで、できる方法を考えてる感じです。
今までの経験値が、最大限生かされる(試される)機会になっていて
ある意味、燃えてますね(笑)
お客様がやりたいことを、最大限実現できるよう、
しっかりと考えながら、サポートしていこうと思っています。
次の課題。
相当ハードルが高いですね。頑張りますよ!