建築家・ナイトウタカシさんのブログ「素材の質感を生かした家づくりって?」
素材の質感を生かした家づくりって?
2020/06/20 更新
レッドシダーの木目がきれいですよね。(一枚目)
周りが白いと、その表情がより引き立ちます。
二枚目は、グレイッシュな木目。
独特のムラ感がいい表情になってます。
同じ木目でも、色が違うだけで、
全く違った雰囲気を作り出してくれます。
ちなみに。
この二つは、とある家づくりの現場のショットなんです。
ちょうど内装工事が進んできていて、
順次仕上がってきていました。
木目の表情を二つご紹介しましたが、
どちらかというと、それ以外は、あまり色を使わず。
よく、アクセントで、壁紙に色を入れたりするのですが、
こちらの家で、まったくありません。
色ではなく、素材の質感や表情で演出する。
ミニマルな発想をもとにしているからです。
外壁は、真っ白な塗り壁、
手摺は鉄骨で溶融亜鉛メッキ
サッシはアルミそのものの色でシルバー、
インテリアの壁や天井の主な箇所は、白の壁紙、
床は、アカシアとオークのフローリング。
天井に一部レッドシダーですね。
特に、木目である、レッドシダーやアカシアは、
素材そのものに濃淡があって、色幅があるので、
とってもいいムラ感、表情を作り出してくれます。
自然素材だからこその表情を生かしてます。
もちろん。
壁や天井に、塗り壁を採用して、表情を付けてもいいのですが、
今回は、落ち着いた雰囲気を求めていたので、
あれこれ混ぜすぎず、シンプルでミニマルなデザインで
統一させていただきました。
お客様が何を求めているのか。
それによって、何を強調するのか、
どうバランスを取るのかも変わってきます。
家づくりは、パートナーとしっかりとコミュニケーションを取りながら、
細かなイメージも共有して、意思決定を進めていくことを
オススメします。