建築家・ナイトウタカシさんのブログ「建築家と初面談した時は?」

建築家と初面談した時は?

2020/05/18 更新

昨日の打ち合わせ風景です。



午前中は、これから家づくりをしようとしている

ご家族と初面談に行ってきました。



最初は、緊張した空気感。



ですが。

いろいろと話していくうちに、慣れていきました。



どんな家づくりをしたいのか。

その思いを聞くのって、ほんと刺激的で、楽しい。



いつもそうなんですが。。

その想いを伺うのに、こんな条件をよくお伝えします。



①予算は度外視で。

②ご夫婦で食い違ってもOK。



この二点です。

なんだ、そんなことかと思われるかもしれませんが、

実は、この二点で、ずいぶんと制約されますよね。



例えば、①について。

予算に上限は必ずありますよね。



こんなことしたいけど、高くなり「そう」。

そんな思い込みから、こうしたい!を率直に伝えにくくなります。



それより、もっと優先することあるよねって。



でも。

その高くなり「そう」と思った根拠って?

実はないのかなと思います。



「なんとなく」なんだと思うんです。



そんな思い込みのために、伝えたいことを

心の中にしまいこんでしまう。



それって、もったいないですよね。



できるかどうかはわからないけど、



「こんなことがしたいんです!」

「こんなスペースがほしいんです!」



そう伝えてみたらどうでしょうか。



できるかどうか。

それは、われわれプロが予算を勘案しながら、

判断していくことです。



もしかしたら。

そのままズバリではないのですが、別のカタチで

同じような暮らしができるご提案ができるかもしれませんしね。



後で、こうしたかった!なんてことがないように、

最初に、全てを伝えていただくようにしています。





ちなみに。②も重要です。



ご夫婦で統一の想いであるのもよいのですが、

二人の意見が食い違って当たり前です。



家に何を求めるのかで、優先度が違います。



ご主人がこういったから、奥様が控えて伝えない。

その逆もしかり。



「実は、私はこう思っていたんだよね」

なんて。出来上がってから聞いたら、寂しい。。



もしかすると、家づくりのパートナー次第では、

ご夫婦で意見が違うことを好まないケースも。



私は、ウェルカムにしています。





家づくりをスタートするのであれば、

パートナーに、全てを包み隠さず、伝達することを

おすすめします。



せっかくの家づくりですから。



ただし。

パートナーによっては、聞き入れてくれない場合もあるので

その辺はご注意しながら、進めてくださいね。

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