建築家・ナイトウタカシさんのブログ「孔の開いた壁とか。磁石のつく壁とか。」
孔の開いた壁とか。磁石のつく壁とか。
2020/04/23 更新
一枚目。なんだか不思議な写真ですよね(笑)
何にフォーカスしてるのかというと。。
右側の穴の開いたボードです。
色が黒いので、いまいちピンときませんが、
こちら、有孔ボードという素材です。
内装材として使います。
昔ながらの使い方は、音楽室でしょうか。
音楽室??
そう。
音楽室の内装って、こんな板が貼ってありませんでしたか?
はい。
きっと貼ってはったはずですよ。
その目的は、吸音なんです。
この孔から音が裏へ進入して、奥の空気層で
熱エネルギーに変換されて、音が吸収されるんですよね。
ちなみに。裏に空気層がなければ、吸音しません。
こちらの家では吸音する音楽室があるのか???
いやいや。違うんですよ。
二枚目をご覧ください。
たくさん開いている孔に、専用のフック等の金物を取り付けて、
壁面に何かを飾ったり、収納しておいたりすることができるんです。
あまり重たいものですと、孔が破断してしまいますが、
ある程度までは大丈夫。
画像のように、デスク周りに採用すると
いろんな細かなものを、ひっかけておけて便利です。
趣味の釣り道具なんかを引っ掛けてますね。
三枚目は、有孔ボードではありません。
何かって?
磁石がひっつくボードで、ホーローパネルといいます。
磁石のついたフックなんかは、100円均一でも売ってたりします。
それらを使えば、こんな風に壁面をつかうことができますよ。
ちなみに、ホーローパネルは、油性マジックで書いてしまっても
ふき取って消すことができるので、それも面白いですね。
新築の時って、壁に釘を打ったり、画鋲をさしたりするのって
抵抗がありますよね。
こういった素材を上手に使えば、そういった心配もなく、
壁を有効に活用することができます。
そういった素材って、結構ありますよ。
いろいろ探してみてくださいね。