建築家・ナイトウタカシさんのブログ「昨日、とある家づくりの打ち合わせからスタ」
昨日、とある家づくりの打ち合わせからスタ
2020/04/13 更新
昨日、とある家づくりの打ち合わせからスタート。
最初にお会いしてから一年ほど。
といっても、一年ほどお会いしていませんでしたが(笑)
先日、久しぶりに再会して、一緒に家づくりしていくことに。
ご提案差し上げてから、別の会社とも話をしていたようですが、
最終的には、戻ってこられた感じです。
ということで。
昨日は、設計のご契約となりました。
準備した契約書をもとに、重要事項を説明して、
納得の上、押印していただいて、契約を締結。
正式に家づくりがスタートとなりました。
契約の後は、早速の打ち合わせを開始。
まずは、ご提案していた内容に対して、
追加のご要望を伺いました。
そりゃあ。一年も経過すると、いろいろ変わりますから。
しかも、他社さんとのやりとりもあって、いろいろ経験値も
挙がってるはずなので。
ひとつずつ、しっかりとヒアリングしながら、
間取りの可能性をお話しました。
「何を優先するかで、間取りは全然変わってきます」
私が何度かお伝えしていた文章ですね。
洗面脱衣でよくある広さは、畳2枚分。
他の部分でスペースを確保したいのであれば、
最小限な、この広さでOK。
でも。
大きな収納を設けたいし、多目的流しもほしい。
家事を優先したいので、広くしたいです。
そんな要望であれば、当然広くしますよね。
ただし。その分、何かを変更しないといけません。
そこで、何を優先しますか?と問いかけます。
こうすると、これを優先していて、
ああすると、あちらを優先している。
そんなご提案とセットで。
建築家が、勝手に、それを決めれないはず。
家って、建築家のためにあるわけじゃないので。
家づくりを通して、何を優先していくのか。
どんな暮らしを実現したいのかを、いつも考えていただきながら
家づくりを進めていっています。
家をつくることではなく、暮らしを考えることを大事にしてます。
午後は、別の家づくりの打ち合わせへ。(二枚目)
こちらのお客様は、ちょうど、実施設計という詳細な設計に入ったところ。
手前の図面をご覧いただくとわかりますが、
とっても細かな内容まで表現していて、
パット見は、ごちゃごちゃしてる感じですよね。
でも。
ここまで詳細な図面を作図しないと、こちらの求める家を
施工者が、しっかりと工事できないんです。
なので。しっかり表現していくんです。
その詳細な図面を作図する中で、確認した方がよい内容が
結構でてきます。
例えば。
キッチン背面収納とキッチンの間の有効寸法ですね。
90cmの方もいれば、1.2mの方もいます。
(もっと広い方もいます)
キッチンの中で、どんな風に動きたいのか。
それによって、違ってくるんです。
毎日使う場所ですし、しっかりと機能的にしておきたいですから。
そういったことを
家のいろんな箇所について、ひとつずつ確認させていただきました。
こういったプロセス。
確認しないなんてこともあるようですが、大事にしたいです。
今日は少々長くなりすぎましたね。
毎日楽しませていただいて、感謝!