建築家・ナイトウタカシさんのブログ「工事中の工事関係者との打ち合わせって?」
工事中の工事関係者との打ち合わせって?
2020/03/18 更新
とある家づくりの現場です。
昨日、現場の打ち合わせに行ってきました。
現場には、週に一度は必ず行くようにしています。
(工事監理の契約をさせていただいてる場合ですが)
昨日もそうだったんですが、
現場監督はじめ、関係者からは、いろんな質問が出てきます。
どんな??
なんて聞かれそうですね。
具体的なことは、ちょっとお伝えしにくいんですが、
大まかには、設計図面に関する内容です。
設計図面に、こんな風に記載されているが、
こういった考え方で、こうつくることでよいのか?
そんな感じです。
よくあるのは。
寸法についてです。
寸法?
はい。
しっかりと詳細な図面(実施設計図)を作成していると、
とても細かな内容が記載してあって、いろんな寸法があります。
CADで作図してるので、間違いがあるわけではないのですが、
どの寸法が最優先なのかって大事だったりします。
施工誤差がなければ、コンピューターの寸法になるんですが、
やはり、許容範囲内の誤差は出てきます。
その場合、何を優先するのかを押さえないと、
後で大変なことになりますよね。
それを、設計者である私に確認するんですよね。
お客様、もしくは、私が、どんな意図をもって
その寸法を決めているのかを説明します。
こんな風に、細かなところから、大きな内容まで、
毎回いろんなやり取りがなされるんですよね。
いつもお伝えするのですが、
これだけ詳細な図面を書いてあって、それでも、
質問が出るくらいですから、工事監理のない家づくりって、
すごいことが起きてるんだろうと想像できます。
自分たちのこだわりを、図面だけでなく
形として実現するには、工事監理者の役割って大きいと思います。
これから、家づくりされる方。
建築家に、設計だけでなく、工事監理もお願いしてみてはいかがですか?
※ただし、工事に詳しい建築家でなければ意味ありませんが。
大事な大事な家づくりですから。