建築家・ナイトウタカシさんのブログ「和室って、とても奥が深い。」

和室って、とても奥が深い。

2019/04/29 更新

和室。

というと、一枚目のイメージですよね。



こちらの和室は、腕利きの大工さんと

現場で何度も相談しながら、創り上げました。



床の間の框や床柱、その他の柱の樹種は

もちろんですが、天井とのプロポーションまで、

しっかりと意図して設計+工事がされています。



お客様は、御年輩の来客が多く、しっかりとした

和室で、おもてなしをしたいということでしたので、

カチカチのデザインをさせていただきました。



最近では、なかなか創る機会が減っていますが、

いざというときには、しっかりと創りこめるようにしたいですね。



ちなみに。

建築家をはじめ、プロだったら、だれでもつくれるだろうと

思われた方。勘違いですよ。



型式的な和の空間は、とても奥が深いため、

ちょっとした違い(部材の寸法等)でも、

型が崩れてしまうので、実は、とても難しい。。



なので。

どちらかといえば、できない方の方が多いのが

現実だったりしますので、お願いするときは、

事前に聞いてからがオススメです。



和室といっても、リビングからつながった空間の場合は、

床が畳なだけで、それ以外は、和ではに要素で統一する。(二枚目)



こういった和室がお望みであれば、ある意味、だれでも設計可能です。



でも。

この和室ご覧になって、何か感じませんでしたか?



琉球タタミだなぁ。

もちろんそれも一つなのですが。。。



もっといろんなことで、しっかりと意図して計画しています。



この落ち着いた雰囲気かつスタイリッシュな感じは、

いろんな要素をしっかりとコントロールすると実現できます。



その辺は、設計する側の経験とセンスによります。



たかが和室。

されど和室。



求めるデザインがあるのであれば、

しっかりとデザインできる建築家を選定してくださいね。

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