建築家・ナイトウタカシさんのブログ「光庭は効果抜群!ですが。。取り扱いに注意」
光庭は効果抜群!ですが。。取り扱いに注意
2018/10/17 更新
とある家創りの現場のワンショットです。
しかし。明るい。
写真だと、内部が暗く見えていますが、
それは、外が明るすぎるから。
実際は、LDK全体がとっても明るい。
実は、正面に見えている場所は、
LDKが取り囲む光庭です。
この家は、南から見ると、ほとんど窓がありません。
でも、こうやって、光庭によって、すごく明るくできます。
ただし。
光庭でも、2階建ての家でコの字に囲うようなカタチでは
自分が創る日陰で、1階に光を入れるのは難しく、
いろいろと意図して工夫が必要になります。
単純な考え方で、光庭の採用は危ないですね。
ちなみに。
写真ですが、工事中で、この明るさであれば、
竣工した時は、すごいことになります。
というのも、工事中は、壁や天井が、
石膏ボードなので、光があまり拡散せず、
どちらかというと暗めなはず。
なので。
白い壁が仕上がってくると、すごいことになります。
こちらの家では、漆喰を採用するため、
その白さは相当なもの。
LDKだけでなく、奥の奥まで、光がしっかりと
行き届く家になりそうです。
屋根に、ガルバニウム鋼板で、立ハゼ葺はよく使います。
緩い勾配にも使えるので、モダンなデザインにはフィットするから。
水上から、水下まで、一枚の鋼板にできるのは、
雨仕舞上、とても安心できます。
横葺きになると、どうしても、水が吹き上がると
漏水のリスクが高くなります。
屋根は、できるだけシンプルにして、
雨がスムーズに流れていくようにすることって
大事ですよね。
だからといって、カッコいいデザインにすることは
十分可能ですからね。
アクロバットで奇抜なデザインもよいのですが、
雨仕舞には、しっかり注意していきたいところです。