建築家・ナイトウタカシさんのブログ「完成イメージを共有するためには?」
完成イメージを共有するためには?
2018/09/18 更新
昨日、早めに事務所に戻れたので、
資料の整理をしました。
その時々に、しっかり整理しながら家創りを
しているつもりなのですが、
落ち着いて、振り返ってみると、
もう使わない資料があったりするんですよね。
いろんな家創りに関わらせていただいている分、
ちょっとした資料のだぶつきが、スペースを占める結果を
招いてしまうので、整理って、ほんと大事です。
昨日だけでも、相当な量の破棄するものがありました。
実は、一番すごいのは。。。
カタログなんですよね。
毎年変わったりしますし。。
その厚みの相当なのでね。。
定期的に処理もするのですが、
油断すると、すごいことになったりします。
WEBカタログも便利なんですが、
どうしても、紙ベースが増えていきます。
そうそう。
一枚目は、
資料の整理をしているときに 見つけた、内観パース。
ウォルナットの床材が、とってもシックで、いい感じ。
こちらの家。
つい最近竣工したんですよね。
家具は入っていませんが、実物はこんなふうです。(二枚目)
色は、写真によったりするので、さておき。
空間としての広がり感は、とても適切にできています。
(ちょうど、下段が同じアングルなんです)
完成をイメージで共有していただくために、
こういったパースはよく使います。
私もパースは作れるのですが、
より精度を高くするため、プロにお願いしています。
でも。一つ注意が必要。
プロだからといって、空間を適切に表現できる
わけではないんですよね。
なので、パース屋さんには、アングルの段階で、
いろいろパターンを出してもらってチェックしてから色付けしてもらいます。
その辺は、やっぱり経験値なんだと思います。
変に広すぎるイメージパースだと、
実物ができたときに、がっかりしますから。。。
そうそう。
パースと同じく、イメージを共有するという意味では、
こういった模型もよく使います。(三枚目)
視線を下げると、実際の見え方を確認できますので。
ライトで光を当てたりすれば
中にどんな形で光が入ってくるのかもわかりますよね。
しかも。
こちらの模型は、分解できるので、なおよい。
図面ではわかりにくかったことも、
模型でかなりを共有することができるんですよ。
ちなみに。
模型も、製作はできるのですが、やはりプロに任せてます。
すんごい精度で仕上げてくれますよ。
家は、出来上がって初めて、モノを確認できます。
それまでは、あくまでイメージだけで進めていくことになります。
それを少しでもリアルに感じていただけるよう、
いろんなツールを使って工夫しています。
皆さんも、いろいろ探してみてくださいね。