建築家・ナイトウタカシさんのブログ「ウォルナットを生かしたインテリアの家」
ウォルナットを生かしたインテリアの家
2018/08/29 更新
昨日、とある家創りで、家だけ先行して引き渡しがありました。
(外構は工事中)
その家を少しだけご紹介します。
一枚目。
ウォルナットと白の組み合わせ。
余計な色を使わず、シンプルにまとめています。
そのおかげで、とても落ち着いた雰囲気になりました。
アクセントで色を使う。
それも一つの方法なのですが、こちらの家のように
内装は、シンプルにまとめておいて、
家具やファブリックで少しアクセントを入れる。
そんな方法もオススメです。
(まだファブリックはありませんが)
これだけシンプルにまとめておけば、
古めかしさを感じることなく、
長きに渡って、いい背景になってくれると思います。
流行りのデザインや色合いもいいのですが、
インテリアに使ってしまうと、数年後、
取り換えるわけにもいきませんので。。
そういった視点で、しっかりとアドバイスをさせていただいています。
二枚目。
リビングにつながる和室です。
奥の光庭に面して、地窓(床面に近い窓)を設置。
和室は、床に座る機会が多いので、そこからの視点を
意識しています。
建具で仕切れるようになっているのですが、
普段は、開いていて、一体で使う機会が多いので、
インテリアはLDKと統一感を持たせています。
畳も、井草のようなグリーンではなく、
和紙を使った畳で、色はライトグレー。
ウォルナットとの相性は抜群ですね。
天井に濃い目の色を採用して、変化をつけています。
ただ。
天井に濃い色を採用すると、圧迫感につながります。
この家では、和室に採用しているのがポイント。
普段床に座ることになるので、その圧迫感を感じにくくできます。
ちょっとわかりにくいのですが、
天井に配置したダウンライトや換気の吹き出しは、
ブラックにして、チグハグにならないよう配慮しています。
落ち着いた、大人っぽい空気感は、
お客様らしさがしっかりと表現されています。
お客様がずっと暮らしていく家なので、
建築家の個性ではなく、お客様の個性が
表現された家であってほしいです。
私は、その実現を心掛けています。