建築家・ナイトウタカシさんのブログ「マンションのリノベーション。快適さも大事」
マンションのリノベーション。快適さも大事
2018/08/09 更新
一枚目。
何だか、すごいことになってるの、わかりますか?
こちらは、現在、工事が進んでいる、
とあるマンションのフルリノベーションです。
最上階ということもあって、屋根裏部分も
使った、壮大な計画なんです。
下のフロアだけでも、ずいぶんと広いのですが、
さらに、ご覧の通り、ロフトがあったりするので、
とてもゆったりとした家になりなんです。
マンションのフルリノベっていうと、
当たり前ですが、こういった縦方向の広がりが
ないので、とてもレアなケース。
この物件に出会われたお客様って、
ほんとラッキーなんだと、今日、改めて思いました。
大工さんが、床の下地を組み始めています。
(二枚目)
木床組みではなくて、かさ上げ用の床下地を
使います。
慣れた大工さんということもあって、
ビックリするほど段取りよく、床下地を構成していました。
柱が立っているので、部屋の広さや
廊下の幅も、しっかりと体感できます。
しかし。。。
廊下一つとっても、すごいゆったり。
マンションの廊下が、有効75cmくらいなんですけど、
こちらは、1.2m以上!!
廊下の途中に、おしゃれなチェアを置いたりすると
いい感じになりそうだなと思ったりするほど。
正直、とっても羨ましいです。
三枚目。
何だかわかりにくい画像なのですが。
実は、とっても大事なショットなんです。
お分かりの方は、マニアですね(笑)
実は、断熱をアップで撮影しています。
こちらのマンション。
そんなに昔でもないので、断熱材がしっかりと施工されていました。
特に、天井には、ボード状の断熱材が全面に。
でも。
こちらでは、あえて、吹付の断熱を、今回の工事でしています。
実は、
お客様の一番大事なこだわりが、「断熱」なんですよね。
なので。
既存の断熱材は除いて、今回の断熱で基準以上を満たすように
吹付しています。
なので。効果は相当のはず。
実際に、現場で、施工前と施工後では、体感温度が
まったく違うほど。
とっても快適に暮らしていけそうです。
見た目だけきれいに、かっこよくするリノベーションもいいのですが、
快適さを大事にして、こういった断熱もしっかり工事に入れると
長く暮らしていける家になりますよ。
快適さ。大事にしています。