建築家・ナイトウタカシさんのブログ「無垢のフローリングもいろいろあります。」
無垢のフローリングもいろいろあります。
2018/05/29 更新
壁や天井は、あまり肌が触れる機会はありませんが、
床材って、必ず触れています。
特に。
無垢のフローリングの場合だと、
素足で触れたくなりますよ。
複合のフローリングでも、もちろんよいのですが、
肌さわり重視でしたら、無垢がオススメ。
無垢のフローリングといっても、
種類はいろいろあります。
一枚目の写真は、杉です。
とても柔らかい肌触りで、ついつい寝ころびたくなります。
夏に、足の裏に汗をかいていても、
ペタペタした感じがなくて、カラッとしています。
冬は、ヒヤッとした感じが少なくて、
逆に暖かい感じすらしてきます。
優しい質感ですが、柔らかいこともあって、
傷がつきやすいのは否定できません。
でも。
杉を好んで採用される方は、傷を「味」ととらえています。
経年で劣化するのではなく、味が出てくる感じ。
とらえ方次第ですよね。
二枚目は、杉と質感の似ている、パイン。
色が明るめです。
経年で、飴色になっていきます。
三枚目は、ナラです。
独特な木目で、黄色い感じの色合い。
杉に比べると、ずいぶんと固いです。
固いので、傷がつきにくいのが特徴。
肌触りは、杉やパインのような優しい感じでは
ありませんが、冷たいわけでもありません。
寝ころびたくなるというよりは、
座りたくなる感じ。
しっかりと固い感じなので、安定しますので。
冬に歩いても、ヒヤッと感はありませんが、
杉のような温かみは少ない感じとなります。
フローリングって、いろいろあります。
色や見た目も大事なんですけど、
肌に直接触れる場所なので
肌触りを重要視してもうよいかなと思いますよ。
いろんな素材を比較検討しながら、
セレクトしていきましょう。