建築家・ナイトウタカシさんのブログ「竣工写真の一部を事前に公開です!」
竣工写真の一部を事前に公開です!
2018/05/04 更新
とある家創りの竣工写真が手元に届きました。
こちらのブログでも、何度か登場しています。
狭小間口に立つ都市型住宅ですね。
間口が狭い上に3階建てなので、
縦長なプロポーションになるはずなのですが。。
1階に設置したRCの門型のおかげで、
ノッポな感じはなく、足が地についた印象になりました。(一枚目)
この門型。
デザインで設置しているわけではありません。
左側の門型には、将来シャッターを取り付けできるように
してあります。
この感じなので、完全に閉じてしまわない
スケスケのシャッター(グリルシャッター)がオススメ。
また、コンクリート打放しとレッドシダー、
ガルバのバランスが、印象的です。
内部ですが、ダイニングが完全に吹き抜けています。(二枚目)
家の中央付近にある吹き抜けなので、
こちらへしっかり採光をが確保できれば、
家の奥まで、しっかりと光が行き届きます。
ちょうど、東向きにおおきな窓なので、
午前中は気持ちのいい朝日、
午後からは、間接光が
しっかりと明るさを提供してくれていました。
数時間、こちらで滞在したこともあるのですが、
この開放感ですと、狭小住宅であることを
忘れてしまいそうになります。
ちなみに。
この吹き抜けは、将来家族が増えた際、
床を創れるよう、構造計算に入れてあるので、
そういった意味でも安心ですね。
そして。
3階の廊下です。(三枚目)
階段とダイニングの吹き抜けに挟まれていて、
ちょうどブリッジのようになっています。
ブラックアイアンの手すりがと
チークの色合いが、とてもいい雰囲気です。
このブリッジ。
何でもなさそうですが、
実は、構造的には、いろいろ工夫しているんですよ。
地震の時に、ブリッジが折れてしまったら
大変なので、その辺をしっかり考慮して
構造的に安定させているんですよ。
この辺は、しっかり構造計算していないと
曖昧なままになってしまいます。
木造2階で、こういったブリッジがある場合は、
しっかりとした根拠があるのかを
確認してくださいね。
狭小敷地しかやらない
ということではないのですが、
そういった厳しい土地の家創りの経験を
それなりにさせていただいているので、
ある意味得意なんだと思います。
狭小住宅って、建築家だからといって
誰でも簡単にできるということでもないんですよ。