建築家・ナイトウタカシさんのブログ「吹抜ってワクワクしまずが、採用は慎重に。」

吹抜ってワクワクしまずが、採用は慎重に。

2018/05/01 更新

吹き抜け。



いろんな方々と家創りをさせていただいた中で、

ご要望として、とてもよく伺う要素です。



確かに。

開放感は、抜群です。



憧れる方も多いと思います。




一枚目の家は、吹き抜けが、ご要望の中でも

とっても大事な内容の一つでした。



ただ。採用した理由は、それだけではありません。



南北に細長い敷地で、LDKが、南北長手。

なので、奥まで光が差し込みにくい状況でした。



そこで、LDKの中間部分に、吹き抜けを設けて、

南側に大きな窓!!



この窓のおかげで、年中通して、

日中、家の奥まで、光が差し込むんです。





光を取り込むための方法として

採用したんですよね。



二枚目は、街中にある、狭小間口の家。

3階建ての2階にあるLDKへ、しっかりと光を取り入れたい。



そのために、吹き抜けに大きな窓を設置して、

しっかりと光を取り入れます。



隣家が建て替えになって、同じ3階建てになっても、

上部の窓は、しっかり生き残る予定なので、

明るいLDK手に入ります。







ただし。

吹き抜けを採用する場合に、注意点があります。



それは。冷暖房です。



特に。。

冬の暖房は、しっかり考えておきたいところ。



暖かい空気は、上昇していくので、

どうしても足元が冷えがち。



ですので、最低でも、床暖房は採用しておきましょう。



理想的には、家中の温度ムラを軽減できる、

全館空調の採用が望ましいです。



エアコンがNGであれば、

輻射熱冷暖房(PS工業)等でも結構です。



オール電化の場合であれば、築熱暖房機もオススメ。







それと。

吹き抜けの上に窓を設ける場合は、

夏場の日射を考えて、熱対策も重要なんです。



夏、暑くて、大変なことになるので。。





見た目の開放感にあこがれて、

こういったことを意識せず

吹き抜けを採用すると、大変なことになりますので。



プロでも、そういったリスクをしっかり

説明されない方がいらっしゃるそうなので、

しっかり相談しながらきめてくださいね。







吹き抜けは、ワクワクしますが、慎重に!

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