建築家・ナイトウタカシさんのブログ「「ベタ基礎が強い」ってホント??」

「ベタ基礎が強い」ってホント??

2018/03/31 更新

昨日、とある家創りの現場へ行ってきました。


一枚目の写真の通り、
ちょうど建物の基礎を作っているところ。



上は木造の建物ですが、その場合でも

基礎はしっかりと鉄筋の入った鉄筋コンクリートなんですよ。



鉄筋コンクリート。

コンクリートを打ってしまうと、鉄筋は見えなくなってしまいます。



なので。

このプロセスで、鉄筋については、しっかりとチェックが必要です。



鉄筋コンクリートは、

押さえつけたときに抵抗する力の強いコンクリートと

引っ張る力に抵抗する鉄筋のいいとこどりをした素材。



コンクリートの配合も大事なのですが、

鉄筋も結構大事なんですよね。



鉄筋の太さ、本数、配置等々。

図面の通りなのかを、しっかりと確認するんです。



もちろんですが、すべてですよ。

代表的な一部ではないですよ。



しかも。

施工者チェック、ナイトウチェック、第三者機関のチェック。

トリプルチェックです。



建築家がいないと。。

ダブルチェックです。

トリプルがいいですよね。



後戻りができない箇所なので、しっかりチェックしてもらいましょう。





そうそう。

二枚目の写真見て、気づいた方は、マニアです(笑)



実は、この家の基礎。

すんごいことになっているんです。



一般的な家の鉄筋っていうとこんな感じ。



三枚目をご覧ください。

どうですか??

違い。

わかりますよね??



鉄筋の太さ、量が、すごいんですよね。



鉄筋のプロが見ると、この基礎って、

木造ではなくて、鉄骨造の基礎でしょう!といいそうです。



巷では、「ベタ基礎」にしているだけで頑丈だなんて

言われることもありますが、それだけでは、

強い基礎とは言い切れないんです。



中身が大事。



この中身(鉄筋の量等)は、

しっかりとした構造計算を実施すると、

こんな風になったりします。



簡易な計算では出てきません。





木造の2階建てで、ある程度の大きさ以上なければ、

構造計算は必要ありません。



でも。

実際に計算すると、基礎も全然違ってきます。





弊社では、基本的に全棟、詳細な構造計算を実施します。



しっかりとした根拠に基づいた、

安心安全な家にしたいですからね。





そういう当たり前のこと。

大事にしています。

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