建築家・ナイトウタカシさんのブログ「自然素材でできた家の空気って、違います。」
自然素材でできた家の空気って、違います。
2017/10/18 更新
一枚目。
優しい雰囲気の和室。
余計な装飾はなくて、格式だってもいない。
肩肘張らずに、過ごせるような和室を
目指して、カタチにしています。
ちょっとした縁側があって、
日当たりがとってもいい。
日向ぼっこしながら過ごす時間って、
とっても贅沢ですよね。
モダンでクールな家は大好きなのですが、
こういった、優しさいっぱいの家もいいですね。
こちらの家。
杉と漆喰でできています。
床や巾木、建具や家具は、全て杉を使っています。
貼り物ではなくて、無垢材だけ。
もちろんですが、骨組みも、無垢の県産材なんです。
杉は、肌触りが、とても優しくて、
冬には温かく、夏には、さらっとしているんです。
傷が気になる方には、オススメしませんが、
傷を「味」と思える方であれば、とってもいい素材。
時とともに、劣化していくのではなく、
深みを増していくようで、これまたいいですね。
ちなみに。
こちらで採用した杉のフローリングは、
節のない、とても上質なところだけ。
羨ましい限りですね。
実は、壁と天井には、スイス漆喰を採用しています。
左官屋さんがつけてくれた、コテの模様が、
何ともいい感じです。
全面ともなると、実は、空気が全く違います。
例えば。。
梅雨の時期、湿度が90%ほどある中でも、
しっかりと締めきっておけば、カラッとして、
蒸し暑さを感じなくなります。
調湿効果は、間違いなくあります。
ただし。。
漆喰が、純度の低いものだったり、
漆喰の範囲が限定的だったり
する場合には、そこまでの効果は見込めません。
漆喰といっても、いろんな巾があるんです。
樹脂をたくさん混ぜた方が、塗りやすいので、
純度の高いものは、あまり多くありません。
注意してセレクトしてくださいね。
こちらでは、杉の無垢材を使った建具も採用したり
結構こだわっているんです。
見た目もそうですが、
本当の意味で、空気のきれいな、体に優しい家に
なっています。
そんな家もいいですね。