建築家・ナイトウタカシさんのブログ「ウッドデッキの樹種。慎重に!」
ウッドデッキの樹種。慎重に!
2017/09/15 更新
一枚目。
アングルがわかりにくいのですが。。
昨日、とある家創りの現場で、
現場監督が持ってきたサンプルです。
同じように見えますが、左右で樹種が違ったりします。
イペとウバといいます。
こちらの木材。
なんとなく、屋外で見ているので、ピンときた方も
いらっしゃいますよね。
そうなんです。
ウッドデッキの使用する木材なんです。
屋外で木材を使用する場合は、
しっかりと樹種を選定しましょう。
よく使われるのは、レッドシダーがあります。
塗装を前提をすれば、耐久性はほどよいですね。
杉は厳しいかも。しれません。
わりと早めに朽ちていくかもしれませんので、
塗装等について、有る程度の知識が必要ですよ。
(安いからって、安易な採用はNG)
写真のふたつは、南洋材で、密度が高い。
なので、とても堅くて、朽ちにくいんです。
私がウッドデッキを創る場合は、
南洋材にするようにしています。
塗装の有無は、色がほしいのか、グレイッシュなのがOKなのかで
決めていきます。
ウッドデッキひとつとっても、
いろいろセレクトの幅があるんですよね。
そうそう。二枚目は
午後から現場打合せのあった、現場でのワンショット。
最近、とても人気のある、ウォルナットです!
現場には、ずいぶんとたくさん張られていました。
このムラのある色合いが、何ともよいですね。
こちらは、無垢材ではなく、
表面に厚い本物の無垢板を張り付けたフローリング。
無垢材は、床暖房との相性がよくないため、
床暖房採用の場合は、複合フローリングを採用します。
ただ。
こちらは、分厚い無垢板が表面に貼ってありますし、
しかも、艶のない塗装で仕上がっているので、
正直、プロでも無垢と見分けがつかないかも。
とてもいい素材だと思いますよ。
「挽板張り複合フローリング」で調べてみてくださいね。
三枚目。
現場でのワンショット。
現場監督が、創ってくれました。
キッチン脇に、スイッチやインターフォン等を集中させているのですが、
集中してるが故に、どういったレイアウトをするのか。
それを、実物大で創ってくれたんです。
遣い方を考えつつ、見た目バラバラしないように、
いろいろ比較して、方針決めることができました。
こういった、ちょっとした気遣いって、
大事だなと強く感じました。
これを見て、私自身も、もっと、細やかな配慮をしながら、
家創りを進めていこうと思いました。