建築家・ナイトウタカシさんのブログ「予算オーバーの時はどうする?」
予算オーバーの時はどうする?
2016/12/31 更新
昨日、とある家創りの打合せへ行ってきました。
いつもお忙しいご主人が、お休みに入っていたこともあって、
じっくりと、しっかりと打合せをすることができました。
実は。
先日、年内最後の打合せをさせて
いただいたのですが、急きょ、昨日お会いすることになりました。
前回の打合せが終わった後、
基本設計を踏まえた、概算見積もりがあがってきて、
それをメールで送信。
年末年始に、お互いじっくり見て、
年明けに、いろいろとお話する予定でしたが。。
想像していた以上に、概算金額が高く出ていたため、
どこに向けて、どう進めていけばよいのか、
共有しておきたい!とのこと。
ということで、昨日の打合せ。
とっても大事なプロセスで、
しっかりと時間を取っていただけること。
ラッキーだと思いました。
仕事があると、なかなかそういった時間は確保しにくいので。
まずは、金額をしっかり受け止めていただきます。
建築工事だけでなく、諸経費を含めた総工費を算出して、
予算とのバランスを確認します。
そのギャップをどう埋めていくのか。
まずは、仕様を変更していくことで、
どこまで近づいていけるのかを確認します。
仕様の変更は、こだわりとのバランスもあるので、
その辺は見極めながらになりますね。
その上で、まだ届かなければ、規模の縮小も
視野に入れていきます。
事前にいろいろとご夫婦でお話してただいたようで、
規模の縮小に向かう方針となりました。
といっても、残念な気持ちで縮小していくのではなく、
余計な贅肉をそぎ落として、本質的な内容に向かっていく感じで、
基本的なコンセプトや使い勝手、性能は残したままです。
改めて、何が大事なのかを確認させていただいいて、
概ねの計画案についてご説明しました。
着地する(予算内で家を建てる)ことができそうだ!という
ヴィジョンは、共有していただくことができたようです。
後半は、お客様にも笑顔や余裕のある空気感、
いつもな雰囲気に変化していただけました。
しっかりと受け止めて、
しっかりと向き合っていただけたので、
ヴィジョンを共有していただけました。
ピンチに見える状況でも、
諦めず、しっかりと向き合っていけば、
必ず方向性は見えてきます。
しっかり腰を据えて、一緒になって
考えていきますよ!