建築家・ナイトウタカシさんのブログ「改修工事。大詰めでした!」
改修工事。大詰めでした!
2015/11/29 更新
昨日、とある家の改修工事の現場へ。
先月からスタートしていたのですが、
ひとつひとつの工事を着実に終わらせてきて、
本日、概ねの工事が完了しました。
その仕上がり具合をお客様と確認するため
現場へいきました。
まずは、アプローチから玄関へ。
大きな玉石で凸凹していたアプローチは、
玉石を撤去してスッキリさせると同時に、
手摺を設置しました。
つまづいて、怪我なんかをしないよう配慮しています。
玄関は断熱性の高い、アルミ製引き戸へ。
性能はもちろんですが、見た目も落ち着いていい感じです。
二枚目は、屋根の写真。
瓦屋根は、さほど痛んでいなかったのですが、
金属屋根部分が、錆ついて、漏水していたんです。
雨樋もずいぶんと痛んでいたので
合わせて新しくしました。
そして、三枚目は門柱ですね。
数十年の間活躍してきた石の門柱があったのですが、
ずいぶんと劣化していたんです。
今後、そういった心配がないように、
アルミ製のスッキリとしたデザインの機能門柱へ取り換えました。
工事の一部のご紹介でしたが、
なんで改修工事??
と思われた方もいると思います。
縁があって、お会いした、ご高齢のご夫婦。
何十年と暮らしてきた家が、ずいぶんと劣化していたんです。
せっかく改修するのであれば、ここもこうしたいし、
こんな風にしたい。
そう思いながらも、誰にどう頼んでよいのかわからず。。
そんな折、知り合いの工務店へ相談。
それでも踏み切れず、私がお邪魔して、
改修工事へ関わることになりました。
最初は、広範囲のリノベーションかなと思ったのですが、
今後10~15年くらいを安心して暮らせればよいとのこと。
そこで私が提案したのは、
住まうのに、最低限のことをやるということ。
雨をしのげて、隙間風をなくして、今より快適さを増すこと。
これから、何十年と暮らしていく、若い方々とは違って、
ご高齢の方は、最低限でいいという方がおおいかもしれませんね。
人によって、家に何を求めるのかは
千差万別です。
それに合わせながら、その中で最善を尽くすように心がけています。
次回、お会いする時は、工事が完了して、引き渡しのような段階になります。
工事だけでなく、今後も末永くお付き合いしていけるといいなと思います。
私は、家を創ることを目的にしていません。
家創りを通して、関わる全ての人の豊かな未来を実現するためなんです。
だから、新築、リノベーション、改修工事にこだわりはありません。
私が関わることで、みなが幸せになればよいですので。
いろんな関わり方。
今後もしていきます!