建築家・相川直子+佐藤勤さんのブログ「家づくりを賭けにしない8大ポイント ④」
家づくりを賭けにしない8大ポイント ④
2021/08/19 更新
コラム:はじめての家づくり 31|
家づくりを賭けにしない8大ポイント ④ テレワーク想定は?
こんにちは。
造作キッチンを頼まれることが多い相川佐藤建築設計事務所の佐藤勤です。
台東区で家づくり設計活動中です。
マンションリフォームの設計依頼もお待ちしています。
⑤テレワーク想定は?
マスク常用の通年化とテレワークはアフターコロナでも残りそうな気がしています。
職種によるでしょうが、
ワーキングのイメージが共有できる人たちは、
案外通勤しなくても良いということがわかってきました。
一方で、新人などトレーニングが必要な人にとっては、
難しい側面があることもわかっています。
それでも、働き方の多様化はこれまでよりは定着するでしょうから、
テレワークというか、住宅のオフィス化はさらに進むように思えます。
つまりはオフィス環境の想定がこれからの住空間に必要となります。
現在の住環境では、
その多くでテレワーク想定されていません。
私たちがリフォームの相談に乗ったケース
でも、
既存環境からスペースを捻出するのに苦労しますし、
スペースの環境を整えるのもそれなりの手間がかかりました。
リフォームは限りがあるので、
限界がすぐにきますが、
その分、アイディアが生かせることが多いです。
⚪︎
テレワーク化で気づくのは、
ビデオ会議が前提になるということです。
ビデオ会議では、映像があるので背景が必要となります。
背景を合成する機能もありますが、やはり不自然さは拭えません。
また、商談を行う場合などは、
見た目の印象も大切です。
背景を意識すると、それなりのインテリアイメージや距離感が必要となってきます。
また、自然光と顔の位置関係や照明の調整なども、検討が必要です。
さらにはテレワークスペースと共有スペースとの距離感も大切です。
共有スペースから遠いスペースなのか、近いスペースなのかで
空間の区切り方や防音の考え方も変わります。
「後でなんとかなるだろう」で家づくりをした先のテレワークスペース確保ではなく、
家づくりを始めた時に何が必要か考えてみてください。
(この項続く)
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではここまでのポイントのまとめ
① まずは情報収集
② 自分らしい「心地よさ」のあるデザイン実例探しを
③ 住宅設備・家電・コンセント・インターネット・ケーブルテレビ・セキュリティを思う
④ ダウンライトか否か?
⑤ テレワーク想定は?
2021/08/19 佐藤 勤 記