建築家・相川直子+佐藤勤さんのブログ「ねこまたぎ|703」
ねこまたぎ|703
2017/01/24 更新
先日、マーティン・スコセッシ監督の
新作「沈黙」についてのインタビューを読んだ。
映画製作は、大変厳しい状況のなかで行われたが、
非常に丁寧に製作されてきたことが伝わってきた。
興行成績はともかくとして、名作の予感がする。
原作を読んだのは遥かに昔だが、
珍しく、大筋は記憶に刻み込まれている。
そして日本の俳優も出演しており、興味がつかない。
ところで、こういう映画は独りでいくものだろうか?
デ・ニーロの「タクシードライバー」や
「レイジング・ブル」に始まり
マイケル・ジャクソンの「Bad」のPVや
ダライ・ラマを扱った「クンドゥン」などへの
幅広いチャレンジは驚きを超える。
人間性や人間の本質を描くためとでもいうのか、
物議を醸し出すことを覚悟し、
批判を恐れずに清濁併せ呑む姿勢は
壮絶すぎて参照するのは難しい……
「今さら、あまり影響されても」とも思うと、
跨いで通ろうかと思ってしまうのは、
あまりに凡庸すぎるだろうか?
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