よい住まい作りの基本は？｜建築家・相川直子＋佐藤勤さんのブログ【建築家O-uccino（オウチーノ）】

日中事務所にいると、FMラジオがかかっていまので、
時時のニュースや交通情報をそこから得ることが多いです。

昨日も「今週末から月が変わります」といっているのでハッとしました。
「本当だ、もう８月だ！」

来週になったら夏休みの予定を決めよう、決めよう、決めようで
延々先延ばしになっています。

お盆の帰省のチケットは２週間ほどまえにとりましたが、後は……

ここのところの何をしていたかというと模型作りにはまってました。

模型作りは、基本設計のプロセスのなかでは最後の方になります。

基本設計とは、ある程度決まって（固まって）いくまで、
いくつかの段階と流れがあります。

条件を整理する段階、可能性を探る段階、実現可能な形にする段階、
そして、何か見落としていないか確認して、別の案がないか考える段階。

僕らは事務所の成り立ちとして、
強い個人の個性に頼るだけでなく、
そこに多くの人の検討や意見を加えることによって
一人ではできない質の高さを実現することを目指しています。

なので、何度も何回も検討と変更を繰り返します（時間が許す限り）。

写真のようなリアルの模型を作成している途中でも
実際、作り付け家具の向きや窓の位置を調整したりします。

なので、基本設計の初期段階では、図面と模型に違いがでたりします。

模型をつくり、眺め、思うとよりよい方法や検討すべき要素が見えてきます。

「こうすればうまくいく」なんて方法はないと思います。

僕らがまず考えて考えて、それから
建主さんとともにギリギリまで考えることがよい住まい作りの基本です。

で、僕の味付けとして、
追い詰め過ぎず、最後にかけた手間を一手間減らしたらどうなるかを考えます。

何事も少し余裕があり、ありすぎない方がよいのではと思っているからです。


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