建築家・相川直子+佐藤勤さんのブログ「雪止め|536」
雪止め|536
2015/04/08 更新
予報通りだとはいえ、時ならぬ降雪に驚いた。
こんなに遅いことはないのではと思い、
元天文部としては記録が気になる。
東京の終雪の最晩記録を調べてみたら4月17日
しかも最近だと2010年ということ……
恐ろしいことに5年前の記憶がない。
日常的な住宅の設計業務の中で、
雪止めを屋根に検討するが当たり前になってのはいつの頃からか?
雨や雪でご近所様を不快にさせるのは本意ではない。
とはいえ、土地が細分化され近所の顔が互いに見えにくくなっている。
民法218条を引くまでもなく、注意が必要な点ではある。
住宅の設計にはそうしたポイントがいくつある。
写真は最近の設計によるものだ。
片流れの勾配屋根はすっきりとしており、内外共に気持ちがよい。
よいが、一度に大量の降雪があると厄介である。
雪止めがないと恐ろしい滑走音と共に落下音が響く!
用心に越したことはないが、何事も過ぎてはいけない。
良識とセンスが問われるところである。