建築家・堀紳一朗さんのブログ「住宅検査は誰がどのような検査をするの?」
住宅検査は誰がどのような検査をするの?
2015/08/18 更新
住宅検査やホームインスペクションの通称で呼ばれているのは既存住宅状況調査のことで、今後のために建物の現状を把握したい場合に行われます。
これまでは検査の方法やサービス提供の留意事項などは事業者や検査員ごとに様々でしたが、検査の重要性から、2013年6月に「既存住宅インスペクション・ガイドライン」が国土交通省より示されたことによって検査方法が整理されました。また検査員の民間資格も様々で検査員の資格とは関係ない一級建築士を検査資格のように扱う事業者もいましたが、資格についても一般社団法人住宅瑕疵担保責任保険協会が「既存住宅状況検査技術者」登録制度を2013年に開始し、このガイドラインに沿った技術者が生まれました。同時に「適合証明技術者」に登録している検査員であれば、検査した中古住宅の性能が一定の基準を満たしている場合は「フラット35(中古タイプ)」の適合証明書を交付することが出来るようになりました。
忘蹄庵一級建築士事務所はこれらの「既存住宅状況検査技術者」「適合証明技術者」登録の他に民間資格の「一級建物アドバイザー」の登録をしています。