建築家・堀紳一朗さんのブログ「耐震診断って何をして、何が判るの?」
耐震診断って何をして、何が判るの?
2015/07/22 更新
耐震診断は既存の建築物の耐震性がどの程度あるのかを調べるもので、現在の耐震基準に比べてどの程度の耐震性があるのかを数値で確認するものです。
木造住宅の耐震診断の基準は、「木造住宅の耐震診断と補強方法」(財団法人日本建築防災協会)が広く利用され、「誰でもできるわが家の耐震診断」、「一般診断」、「精密診断」の3つの診断方法があります。
「誰でもできるわが家の耐震診断」でご自宅の耐震性能を理解したり耐震知識を深めたりすることができます。この診断により専門家の診断が必要と判断されれば「一般診断」を行います。柱や壁の位置、壁や床の強さを決める斜材(筋違や火打ち)下地の種類(合板かボードかなど)、基礎の種類、建物の劣化状況などから計算します。自治体によっては耐震診断や耐震改修に助成金が出ることがあります。
耐震基準というのは地震に対して建物がどれだけ耐えられるように作るかというルールですが、これは大きな地震がある度に改正され厳しくなってきています。1981年以前に建てられたかどうか聞かれるのはこのためです。