山内真人さんの作品事例一覧 【建築家O-uccino（オウチーノ）】

土地が安い分はすべて基礎の安全性の構築に神経を注ぎました。
通常宅地造成で建設する段差に対する擁壁が受ける地面からの土圧を建物と杭で受けられるように設計しました。
敷地全体が崖地であるため、建物の一部に庭に代わるスペースとしてバルコニーや中庭・
建物下部のスペース等立体的に使用できるスペースを有効にすることも心掛けた結果、
この地で手に入る戸建住宅予算と同程度で外観や内部空間の変化に富んだ家造りをするこ
とができました。ただし計画や施工には多くの時間と労力・根気等家造りを実現させたい
という強い意思を建主さん自身が持ち合わせていることが必須条件だと思います。

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大きさを考えるとマンションとしてはかなり広かったのですが、
純粋にプランを見ると少しおおざっぱな感じがしました。
建物は壁構造の低層マンションだったためにプラン自体は大きな変更ができませんので、
いわゆるマンションらしくないようにすることでバランスを取りたいと考えました。
シンプルですっきりとしたデザインは確かに良いのですが、
明治から昭和初期に建てられた建物のほっとする感覚も大切に
和風感覚の障子や格子と洋館で使用するチ-ク材や絨毯などの融合を考えました。

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建物としては４０坪の平屋ですが、傾斜地を利用した下部高基礎部分を犬舎として利用し
た住宅です。大型愛犬４頭のための家という視点で設計させていただいたのは初めての
経験でしたが、建主さんの気持ちや人物像をそのまま家の形にすることができた数少ない
家だと思います。この地域は冬は氷点下十数度にまで下がる厳しい土地です。できるだけ
断熱性能を上げた建物ですが、自然・景色の一体化を意識していたので開口部もおおきくとりました。
これは断熱性能には不利な条件ですが、何を大切にしたいか、何を
選ぶかがはっきりとしていたために、とても快適な住宅になったと考えています。

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