建築家・松尾和昭さんのブログ「集合住宅考」

集合住宅考

2013/08/01 更新

ホームページがとんでもないことになって数日経ちますが、未だに手が付けられません。
しかし、災い転じて福となす、転んでもただでは起きないという強いメンタルをもって、これを機会にホームページビルダーから足を洗い、ブログでホームページを作ろうと意を決したわけですね。
(そんなに大げさな・・・・)

ところで新聞によると、都心部では消費税増税前の住宅着工件数やマンション販売が活況を呈しているそうな。
相変わらずの蚊帳の外ですが、マンションをあまり設計しない私には新聞折込に入ってくるマンションのどれもこれもが似たよりよったりのプラン。

おお、これは新しい、と思えるプランに出会うのは数年に一回あるかないか。

その最大の原因は、容積目いっぱいのボリュームをデベロッパーからの要求に設計事務所が必死になって応えようとした結果。部屋数が多ければいいという購入者かデベロッパーの要求か解りませんが、相変わらずのnLDKというステロタイプに囚われ、窓もない部屋が真ん中にできてしまうことが多い。

居室にするなら窓がなければ他の部屋との続き部屋扱いにする必要が有るため、そのほとんどが4.5畳程度の和室。これ、良くて寝室。普通に考えれば納戸にしかならない。というのも、今いる築39年目の我がマンションのプランがまさにそれ。

3LDKといっても、そのうちの一部屋は窓なし。納戸にしかなりゃしない。
だから事務所の書類置場になっています。事務所ならばそれなりに使えても、住まいとしたら、ただでさえ狭い住宅を部屋数稼ぐための部屋。そんな部屋を付けないで広く使えるようになんでしないのかなーと、新聞広告のマンションプランを見ながら、毎度の思い。

集合住宅の新しい提案は、ほんとうに難しいでしょうね。

とある女流建築家が総ガラス張りの集合住宅を設計したのが雑誌に載っていました。

そりゃかっこいい。でも私は住みたくないと思いましたね。

丸見えじゃ家の中でグターっとした格好できませんもの。

やはり、適当な壁は必要でしょう。住宅でも。

注目の建築家

ARCHITECT’S BLOG

建築家ブログ最新記事:RSS

某キッチンと洗濯乾燥機を使…

ナイトウタカシ

2024.11.21
昨日は、数年前に家づくりを一緒にさ...

建築家:ナイトウタカシ

某キッチンと洗濯乾燥機を使…

ナイトウタカシ

2024.11.20
昨日は、数年前に家づくりを一緒にさ...

建築家:ナイトウタカシ

某キッチンと洗濯乾燥機を使…

ナイトウタカシ

2024.11.19
昨日は、経年で変化して、魅力を増す...

建築家:ナイトウタカシ

住居棟(母屋)屋根部分葺き…

本井公浩

2024.11.18
横浜市青葉区プロジェクト [住居棟...

建築家:本井公浩

経年変化を愉しむのも魅力的。

ナイトウタカシ

2024.11.18
昨日までは、施主支給をする場合の ...

建築家:ナイトウタカシ

建築家ブログ記事一覧へ

ISSUE

how to use

建築家オウチーノの使い方

FAQ -よくある質問と答え-

専用フォームで24時間お問い合わせ受け付けます

一般の方、建築家の方、不動産会社の方専用フォーム

TRUSTe

このページの先頭へ