建築家・松尾和昭さんのブログ一覧
建築家・松尾和昭さんの記事 17件中 1~17件を表示
1
2014/12/24 更新
今回は階段の幅です。 建築基準法の規制から書くと、住宅では75cm以上取りなさいとあります。住宅以外の階段の幅は、建物の種類や床面積の規制によりますので今回は割愛します。 この75cmの根拠はというと、木造の従来の木割寸法から来ています。階段に割り当てられる幅は一般的に半間(90.9cm)が柱間の寸法です。そこから柱のサイズ、仕上げの厚さを引いていくと、最小値としておおよそ75.4cmになります。この寸法は柱が4寸(12...
2014/12/20 更新
このところ私が書いた階段に関する記事の内容に関するキーワードでの検索が多く見られましたので、今日は階段に関しての諸々のことを書くことにします。住宅の省エネルギー改修記事を期待されている方(おんなさっとやろか・・)、しばらくお待ち下さい。 と、前触れはここまでにして、まずは最初に、階段の足を置くところ(踏面ふみづら T)寸法と足を上げる(蹴上けあげ R)の適正と思われる目安の寸法関係式に 2R+T=650 というものが...
2014/12/11 更新
今回は壁の巻。 冬季の壁からのエネルギーロスは19%です。窓などの開口部からのロス48%に比べると少ないようですが、面積が大きいので、この部分の断熱改修はコストもかかります。 室内側からの壁の断熱向上のための改修方法は、壁や天井の仕上げ材を取り外す方式しか今のところ見当たりません。住宅の断熱改修にあたり、壁の一部に穴を開けてそこからセルローズファイバーやウレタン等を吹き込んで充填させる方法をメーカーや断熱専門会社に問い...
2014/12/06 更新
前回は窓の省エネルギーを目的とした改修方法を書きましたが、私はいままで省エネルギー住宅としての高気密高断熱住宅に対してはそれほど価値を認めていませんでした。 と言うより、あれは北海道などの北国の仕様で、温暖な九州には向かないのではないかと思い込んでいたことを正直に告白します。 高断熱というからには住宅を隙間なく作って断熱性能を高めるということまでは納得していましたが、高気密というネーミングに抵抗を感じていました。...
2014/11/30 更新
前回は窓ガラスの種類を説明しました。 断熱改修でのポイントは窓の断熱性能を向上させることが効果的だということが、お分かりいただけたと思います。 では窓の改修方法はどうすればいいのかという話になりますが、方法は3通りです。 ①.内窓を追加する ②窓のサッシを更新する ③窓ガラスを交換する ②では、 a.サッシを取り替える b.既存のサッシ枠を残したまま、新たなサッシを取り付ける(カバー工法) の2通りの選択肢があ...
2014/11/26 更新
今や人が生活する上でCo2を低減化することよる省エネルギー化を計ることが世界的なテーマになっています。そのための京都議定書というもので各国にCo2排出量を制限する割り当てが決められましたが、最大のCo2排出国の中国とアメリカが参加しなかったこともあり、結局絵に描いた餅になってしまいました。 しかし我が国ではこれをキッカケにして省エネルギー法(以下「省エネ法」)というものが制定され、建築物の消費するエネルギーを低減化するこ...
2014/11/09 更新
今やバリアフリーが常識的な設計スタンスとなった様相を呈していますが、このバリアフリーを一括りでわかりやすくすると建物の内外における段差解消をすることで、高齢者や身体不自由者、お腹が大きくなって足元が危ない妊婦さんにとって安全な環境を作り出そうという事が狙い。 さてそこで住宅の話に絞りますと、そもそも日本の住宅では日本人の生活に切っても切れないのが、住宅内では靴をぬぐということ。これはベッドで寝る時以外は靴を脱がない...
2014/10/10 更新
通常の事務所や病院などには、集合住宅などを含めた住施設には今だにあまり見られない床下や天井の点検口があります。特に天井の点検口は電気の配線のやり変えや漏水などの点検のためにあると非常に便利です。床下点検口も地上階か二重床にしている床にしか取り付けられませんが、設備配管などで問題が生じた時に助かりますので、住宅にも取り付けることが望ましいですね。 最近では給水配管も以前と違いさや管ヘッダー方式でされているケースも多くなってき...
2014/01/08 更新
住宅の省エネルギー区分が「H11年省エネ基準地域区分」のⅠ~Ⅵまで分けられていましたが、「H25年省エネ基準地域区分」では1~8の区分に分けられます。 「住宅の省エネルギー基準地域区分」 http://ees.ibec.or.jp/documents/img/sheet1_chiikikubunzu.pdf これによると九州福岡は 5が八女市(旧矢部村に限る) 6が福岡県のほとんどの市町村 7が福岡市(博多区、中央区、南区、...
2013/12/14 更新
水曜日に省エネルギー技術設計者講習というのを受けてきました。 場所は百道浜にあるTNC会館。福岡タワーを間近に見る場所です。 私の居る市からはおっそろしく遠い。 西鉄電車で天神まで出て地下鉄に乗り換え、西新駅で降りて20分くらい歩くか一つ先の藤崎駅で降りてバスに乗るかしないとたどり着けないようは辺鄙な場所。 しかも当日は雨。 よほど車で行こうかと悩みましたが、はるか昔、当時福岡ドームと言っていたドームの設計協力のために毎日...
2013/11/27 更新
住宅の依頼を受けて話し合いを続けていくと、けっこうな割合で依頼者ご夫婦から出てくるパターンがあります。 奥様からの要求で多いのはやはり台所に関して。 80%以上程度はここに集約されると行ってもいいくらいです。 あかるく使いやすいという基本的な要望に加え、近年の台所備品の充実度合いをメーカーが競い合って新商品を提出していますので、情報が溢れてしまい、かえってどれにしたらいいかわからないくらいで混乱状態に陥るようです。 システ...
2013/11/13 更新
確認済証も取りいよいよ工事着手という段階になり、建築主が頭をひねるのが毎度のことですが地鎮祭のやり方や神主さんや参加者への寸志をどうすればいいのかという問題です。 地鎮祭というのはざっくりした説明をすると、これからこの土地で工事を始めるにあたり、事故もなく工事を勧めさせてくださいと地の神様(地霊)にお願いをする行為です。 正月の初詣みたいなものです。 地鎮祭は建築地近隣の神社にお願いすることが普通ですが、とくにどこそこの神社...
2013/09/13 更新
福島の地震時に建物の損傷や損壊が起きたのは、地震の規模を考えると、やっぱり自然の力には傲慢になった人の知恵なんて木っ端微塵になるもんだわなと思いつつ、東京辺りでそこそこ多く発生したのが天井の落下。 プールや体育館など天井がかなり高い室内だと、その天井材が落ちた時の受ける被害は考えただけでも恐ろしい。 天井材って一般的に石膏ボードや岩綿吸音板などの材料を軽量形鋼(LSG)で組まれた天井下地にアルミのビスで固定されていることが多い...
2013/08/26 更新
異常なくらいの暑さが続く中で、近所に建つマンションの現場でコンクリート打設が行われているのを目撃しました。 カンカン照りの状態の中でのコンクリート打設です。 専門家ならこんな陽気でコンクリートを打つならどういう対応を取らなきゃいけないかは十分承知の上での話ですが、一般の方は、熱くてカンカン照りのほうが早く乾いていいのじゃないかと思われているようです。 これは規模の大小にかかわらず、住宅の基礎のコンクリートも同様ですが、工程上...
2013/08/04 更新
相変わらず改修工事ネタですが、改修工事でとてつもなく手間隙がかかる、つまりコストがかかる設計をするとこうなりますよという警鐘の意味もあり、自省も込めています。 とある公共施設での事。 それはそれは豪華絢爛、凸凹多数、バブル真っ盛りにも公共施設はここまで金をかけられたのかと思うほど。 そうは言っても建築的には魅力を持てず、ただただその豪華さにスンゲーと感嘆詞が出るだけ。 その豪華さを枚挙すると。 施設エントランスホールには...
2013/08/01 更新
ホームページがとんでもないことになって数日経ちますが、未だに手が付けられません。 しかし、災い転じて福となす、転んでもただでは起きないという強いメンタルをもって、これを機会にホームページビルダーから足を洗い、ブログでホームページを作ろうと意を決したわけですね。 (そんなに大げさな・・・・) ところで新聞によると、都心部では消費税増税前の住宅着工件数やマンション販売が活況を呈しているそうな。 相変わらずの蚊帳の...
2013/07/28 更新
私のホムページを整理しようと、ホームページビルダーを見ながら慎重に、未使用ファイルなどを削除してサイトを軽くしようとしたところ、本を見ながら慎重にしたはずなのに、ホームページの各サイトが読めなくなりました。 ギョギョギョ! バックアップがあるので、最初はそれほど焦っていません。 まあ、やっぱしホームページビルダーは使いにくいったらありゃしねーとボヤく程度。 バックアップから復元すりゃ、元通りになるはず、と思ったにも関わらず、...
建築家・松尾和昭さんの記事 17件中 1~17件を表示
1