建築家・古後信二さんのブログ「建築家のワークライフバランス」
建築家のワークライフバランス
2013/07/22 更新
九州の建築家で第一人者の1人として、多くの建築家から尊敬をあつめている大場さんと親しくさせていただいた。
5年前くらいに、福岡のイベントでお会いしていたのだが、挨拶程度だったので、私の事などお忘れだろうと、挨拶に伺うと、
覚えていただいていたし、フランクに接していただき、うれしかった。
建築家として生きていくのはなかなか難しいことで、わたしの知るかぎり、晩節を汚したり、ワークライフバランスがとれてなかったりもする。
プライベートが充実している方は、実績的にいまひとつである方が多い。
実績が輝いている方は、プライベートがグズグズだったりもする。
体を壊したり、精神を壊したり、訴訟にまきこまれたり。
建築家をとりまく環境は苛酷すぎる。
建築家としての実績をのこせたならば、それだけでも本望だとも思うし、私もそれでいいと思う。
大場さんは、私がおもうに、実績もさることながら、家族にも恵まれ、さらに、セーリングクルーザーという魅力的な趣味をお持ちで、憧れていた。
お話ししてみると、とても気さくな方で、先輩ぶることもない。
イベントの二日間、たのしく、いろんな話をさせていただいた。
セーリングクルーザーのレースに出たりされており、優勝経験もある。
クルーが足りないという事なので、私でよければ、と、立候補させていただいた。
早ければ8月のレースに同乗させていただけるかもしれない。
役に立つかどうかはまったく自信がない。酔い止めのクスリが必要だ。
休日には海にでて風をつかみながら海原を疾走する。
ゆくゆくは娘さん息子さんが事務所をひきつぎ、建築のDNAも継承する。
高額の案件の仕事依頼。
わたしが思う理想的な建築家像を体現されている稀有な人だ。
そういうと、大場さんは、実際はいろいろあるんだよ、と、おっしゃる。
まあ、それはそうかもしれないが。
ともかく、セーリングクルーザーのヨットレースのクルーとして交流をふかめさせていただきながら、建築家としての生き様に肉薄させていただきたい。
そして、私も充実した50代を迎えれるようになりたいものだと切に思う。