建築家・浪瀬朝夫さんのブログ一覧

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建築家・浪瀬朝夫さんの記事 21件中 1~20件を表示

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最終回がずいぶん遅くなりました。 ホームページにて全文掲載予定です。ぜひ家づくりのご参考にしてください。 第三章 家族の家 1.安らぎと活力の場所  多くの人は朝出かけ、勤めや学校を終え帰宅します。誰もが一日の出発と帰還の場所を持っています。家のもっとも重要な働きは、この出発と帰還の拠り所として、住む人の心身を休め明日へ向かう活力を与える場所として機能することです。  これまでのような空間構成の工夫によって家は、家族にと...

6.光…昼と夜 ○変化する光と風景 元旦の夜明け、多くの人が良い年にと願って日の出を見つめます。夜明けの光は、私たちに門出や出発をイメージさせます。一方、夕暮れの空、赤く染まった光には何かしみじみとした感慨があり、暮れていくという言葉が終わりを告げるような一種の寂しさを感じさせます。周辺の緑の草木が黄色い色からしだいに紫へ、赤く染まっていく空を背景にして変化していく様子は、美しい一日が終わっていくことをゆっくりと告げているよう...

5.外部空間について ○延長された空間 外部空間とは、ここでは家から敷地境界線までに広がる空間を指しています。  外部空間については「窓、開口部」の節でも少し触れたように、開口部を通して私たちに様々な効果をもたらしてくれます。その一つが内部空間を拡張させる働きでした。テラスに面した大きな開口部は居間や食事の部屋を広がりのある空間にします。又、足元の小窓も日中足元を照らすだけでなく、家の外、地面の一部を見せてくれるので、その部...

4.奥行き ○「奥行き」  「奥」という言葉そのものを、私たちは日常語としてよく使っています。「奥様」「奥ゆかしい人」「奥深い考え」等…、「奥」という言葉には、深みがあり熟慮されていて、それ自体魅力を備えているように思えます。そして「奥行き」を形容詞として使った場合、例えば「奥行きのある人」「奥行きのある考え」という場合には、そのことがより鮮明になります。人物やその人の考えをひとつの空間になぞらえてその深さを表現します。  奥...

3. 部屋 ○ 閉じた部屋  部屋には、小さな換気用窓とドアが一ヶ所しかない。自然光は限られているため、日中でも照明が必要な暗い部屋…。この部屋では、外部の空間、光さえ入り込む余地のないため、「閉ざされている」という感覚に支配されています。しかし一方、人工の明かりに頼ったこの閉じた部屋が、外部世界を寄せ付けない別な世界を生み出しているとも考えられます。情報過多の今日にあっては、入ってくる情報をすべて吟味することは至難の業と言え...

○ 広がる空間  開口部のもう一つの効果は、その周辺にある空間に広がりを生み出すことでしょう。開口部を効果的に配置することによって外部空間を室内に取り込みますが、同時に室内の空間に広がりが与えられることは誰もが経験していることです。ここでは、窓のある部屋が広く感じるという以上の効果についてお話します。  家につけられた開口部は当然敷地の内側にあるのですが、敷地の内側の領域は自己の占有部分であるとの認識から、人はそこに警戒感を持...

少しお休みをいただきましたが、第二章「家」 2.「窓、開口部」から引き続きお送りします。 2. 窓、開口部 ○ 窓と風景  展覧会で風景画を鑑賞する際、どのような視点で鑑賞されるでしょうか。 私の場合、十八世紀のヨーロッパの風景画であれ、近代の日本の風景画であれ、頭の中で額縁をいったん外し自分がその画家になって、その風景の前に実際に立っているといった感じで鑑賞します。すると過去の風景にも関わらず、自分がその時代に存在してその...

第二章「家」 ここから家について具体的にアプローチします。敷地からはじめ、家を決定づける各構成要素に着目して、それらにどのような性格があるかを考察します。 1. 土地・敷地  家を建てる場合、建替えと新たな土地を手当てし新築する場合があります。新たな土地を手当てする場合は、通勤の利便性、子供の通学や将来の生活スタイルの変化、そして都心なのか郊外なのか、土地の価格といった諸々が条件となるでしょう。そうした条件のうちいくつかの重...

3.「場所」について ○ 領域と場所  地図上の単なる位置が、そこでの経験によって「場所」に変化することは述べました。この場所のイメージは当然人によって異なります。同じ街を訪れた人の間にも、その街の印象は古臭い街だとか、懐かしい感じのする街だとか様々です。何かの出来事で親切にされた経験を持つ人と、事故にでも遭った人とではその街の印象はまったく異なるでしょう。その場所のイメージは、その人固有のものである場合がほとんどです。しかし...

3.「場所」について ○経験と場所  私たちは仕事で移動したり、旅行をする場合、目的地を確認する為に地図を広げます。地図に示された目的地が、見知らぬ訪れたことのない街である場合は、早速インターネットで目的地を検索することもあります。現在ではネット上の写真や地図で街の風景や自然、山間なのか、海辺なのか瞬時に確認することできます。しかしながら、おおよその情報を得て漠然としたイメージを頼りに出発するのですから、目的地は、相変わらず単...

2. 領域  前回は「個人の領域」についてお話しました。 ○ 広がる領域  生まれて間もない乳児は円形の図に、より反応を示します。母親の乳房、顔それらを単純な図形、円として最初に認識するからだと言われています。ベッドに横たわった乳児は、視覚による限定的な反応から次第に触れる動作をし、物を握り捕まえるしぐさを覚え、自分の体と周りにあるものとの位置関係を学びます。そしていよいよ立ち上がる時、それまで身体の周辺で終わっていた空間は...

2.「領域」 ○ 個人の領域 … 空間の集合  例えば小さな書斎、机の前で作業を行う場合、わたしたちは日頃使っているペンやノート、書類やダイレクトメール、パソコン、新聞など、手の届く範囲に置き作業に利用します。もし効率が悪ければ、自分が使いやすい様に少し整理をしたりもするでしょう。自分の書斎であれば見た目に悪くても、そのような環境を作ることが出来ます。こうした環境は、そのうちにでも心地よいものとなります。どこに何があるのか...

1.「空間」という言葉 前回は「空間」についてお話しました。今回は「個人の空間」についてお話します。 ○ 個人の空間 社会やそれぞれの地域あるいは組織、そして家族の基本単位は個人になるのですが、では個人の空間とはどのような性格のものなのでしょうか。先の「空間」の意味から言えば、個人の空間は、個人の身体のまわりに形作られていると言うことが出来ます。  たとえば、自分のデスクに座った時、手の届く範囲に気に入っている本やペン...

第一章 空間・領域・場所 人を取り巻く環境(空間)は、自然や建物、交通などの物理的な要素に、その時々の気分や置かれている立場、あるいはその人の体験といった個人的な要素が付け加えられ全体を形成していると考えられます。それは、人それぞれがどこにあっても日々考え感じながら生活している生身の人間だからです。従って、ここでは物理的な環境としての「家」について具体的にアプローチする前に、人間の「空間」にはどのような特徴があるかを考察し、後の...

はじめに 昨今、「 住宅―住まい」に対する関心は以前にも増して高まっています。家を建てようとする人々が、出来合いの家ではなく、自分らしく住まう家、より快適に暮らせる家とはどのような家かを真剣に考えています。豊かさへの希求は今日、自分の、または家族の日常生活の場へと向かっているように思えます。 建築の設計を日々行う私達は、クライアントから提示される要望を、構造、コスト、性能、敷地環境といった多面的な問題と組み合わせ一つの解答を...

これから数回に渡って連載を始めます。テキストは私が作成したものです。 以前(株)大阪ガスさんの協力を得て一般の方々を対象に行ったセミナーに使用したものですが、家づくりを考える皆さんにも役立つのではと思い、ここにあらためて加筆修正し掲載することにしました。 住宅をつくる前に考えておきたいこと、知っていると家の最初のアイデアに効果をもたらすこと、機械的な性能以上の「住まいの性能」に役立つこと…。これから住宅をつくろうとされている方々...

趣味のギター

2013/08/29 更新

最近はバタバタしていてなかなか練習も進みません。 10曲程度を長い間弾き続けるているのですが、少ないレパートリーも 1週間あいていると曲を忘れないかと不安になり楽器を手にします。 ところが曲によっては不思議と前よりスムーズだったりするのです。 プロによると時間を空けることで脳が勝手に整理しているというのです。 しかし、にわかには信じ難い…。 仕事でも問題が発生した場合はちょっとそのことから離れてみると解決の 糸口がふっ~と見えるこ...

ステンドグラス

2013/07/09 更新

現在掲載中の「長野の別荘」のステンドグラス。 特殊な顔料がなかなか思うように伸びませんでしたが ミミズクは僕が絵付けをしてみました(^_^)。

小物

2013/06/29 更新

打ち合わせの帰りにIKEAに行きました、初めて…(-_-;)。Costoco(コストコ)と同じくセルフで合理的なのですね。店内のコーディネイトとか上手です。花を生ける趣味はないのですが、形が気に入ったので花瓶とか照明器具とかついつい買ってしまいました。一輪挿し?どんな花?想像するだけでも難しい…。

趣味の油絵

2013/06/24 更新

まとまった時間も取れないと言い訳していましたが、やはり時間を確保して続けるのがいいと再開しました。静物画(Still Life Painting)が好きです。単純なモチーフから、レモンとただのビン。納得いく絵が出来るまでまだまだ時間がかかりそうです。

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