建築家・星名岳志 星名貴子さんのブログ「浦安市マンションリノベ 木工事編」
浦安市マンションリノベ 木工事編
2013/12/05 更新
Iさんのマンション・リノベーションが始まり、毎週2回千葉県浦安市に行くことが日課になっています。平日は職人さんと会って相談し、週末はお施主さんのIさんと一緒に現場を確認します。
こうやって家づくりの現場にきて様子を見ながら完成を待つことができるのもリノベーションの醍醐味ですね。
さて、今回は木工事編ということですが、木工事とは何かというと大工さんの工事のことを言います。木材料を使って作っていくから木工事です。マンションでは間仕切り壁を作る時に木ではなくて金属を使うことがありますが、やはり木工事といいます。
現場に行くと間仕切り壁の下地組みがかなり進んでいて、置き床工事も始まっていました。なんか人が多いな…と思ったら電気屋さんも設備屋さんもいて、たまたまユニットバスの設置も重なっている日程だったため、にぎやかだったんですね。ここまでくると形が見えてきてスピード感がでてきます。
お施主さんもここまで来ると実際の室内の様子がイメージできてきます。ご確認いただいて気がついたことや小さな変更はできるだけ改善するようにします。
置き床は乾式二重床とも呼ばれています。文字通りの工法です。採用するメリットは床下に空間を作って配管できることと、下の階に対しての遮音ができるので床の仕上げが自由になることです。今回はアイランドキッチンのための床下配管と、床を無垢フローリングで仕上げるために置き床工法をご採用いただきました。デメリットは天井高が低くなることです。今回は元々の天井高があまりなかったので既存の天井を撤去してスケルトンをそのまま仕上げることで天井高さを確保しました。
写真のようにゴムの付いた脚の上に20mmのパネルを置き、その上に12mmの合板を敷きます。無垢フローリングはこの上に施工され、しっかりとした粘りのある床になります。
次回のご報告では風景ががらって変わっているかもしれませんね!