建築家・柳沢伸也+柳沢陽子さんのブログ「模型の効用」
模型の効用
2017/06/28 更新
建て主さんの小さな子どもが、目をきらきらさせながら
「ここはボクの部屋?」
と、模型を指さしていました。設計打合せ風景の一コマです。
私たちが、通常、基本設計に用いるのは100分の1の手のひらサイズ。
設計が進むと、50分の1サイズの少し内部を作り込んだ模型も良く作ります。
時々、欲しいと言われるので、竣工時にプレゼントしたりもします。
模型は誰もが理解できて、暮らしのイメージが広がるから重宝しています。
説明を受ける人には、きれいに描いた平面図よりも、ずっと
強い印象を与えるようです。
細部まで手をかけた模型は、「楽しそう」という気持が伝わります。
リアルさがもたらす説得力は、CG全盛の時代だからこそ、
訴求力を備えているのかもしれません。