建築家・柳沢伸也+柳沢陽子さんのブログ「オリジナルの洗面台」
オリジナルの洗面台
2017/05/30 更新
洗面台や浴室は、設計において、いつも迷うことのひとつです。
というのも洗面台や浴室は、一生懸命図面を描いても、
予算調整や工期短縮のために、既製品になってしまうことが多い部分だからです。
これまで、数多くの住宅を設計してきましたが、
幾度も、やむなく既製品に変更した苦い思い出があります。
写真の洗面台は、幸いにも、当初の設計通りにできあがったものです。
鏡上部に、間接光がはめ込まれていて、天井を明るく照らします。
また、足下は台輪が無く浮いていて、狭い洗面所の広がり感を感じさせます。
実用的にも、体重計などをしまうのに適した構造となっています。
大きな鏡は、家族が一緒に歯を磨いたり、化粧をしたり、
朝の忙しい時に、同時に作業ができるように配慮したものです。
カウンター形式にベッセル型の洗面をのせるデザインは、
実用的で気にいった形です。
できれば、次は壁にモザイクタイルなどを施して、
高級感を演出してみようと考えています。