建築家・柳沢伸也+柳沢陽子さんのブログ「東京駅の保存と復原①」
東京駅の保存と復原①
2012/12/25 更新
保存・復原された東京駅を見学してきました。
設計者の田原幸夫氏に解説していただいたので、設計秘話も満載で大変興味深い内容でした。
大正3年に開業した、辰野金吾設計の東京駅を創建当時の姿に復原し、かつ現代の耐震基準と機能性を備えたのが、今回の大工事です。
専門的な話は少し置いておき、今回はこれから見学される方に、知っておくとさらに面白くなるポイントをいくつかご紹介。
戦災で消失したオリジナルのドーム天井ですが、3階床から上が今回復原されました。
その境界となる柱頭には「AD MMXⅠⅠ(2012年)」とあり、今回の大工事を行った年が刻まれています。
さらに、片持ち形式の回廊を支えている三角形の金物をよく見ると、真ん中に穴が開いており、ひとつずつ形が異なっています。
360度一周で、満月から新月までの月の満ち欠けを表しているのだそう。
ぜひ見つけてみてください。