建築家・本井公浩さんのブログ「外壁工事セメント系サイディングパネル」
外壁工事セメント系サイディングパネル
2019/10/30 更新
弊社事務所 外壁工事 その2
本日は外壁セメント系サイディングパネルの工事中です・・・
KMEW SOLID TYPE-Mを採用しました。
通常意匠的にはNGとされる、コンクリート(セメント)表面のエフロレッセンス(白華)現象をあえて見せることで、自然な風合いを出しています。
メーカーから販売されているサイディングの中では 特殊な部類だと思います。
エフロレッセンスはコンクリート(セメント)表面の科学的な現象で耐久性には影響がありません。
多くのメーカーが 防汚性を一つのコンセプトに商品展開をする中で、この異端的な逆転の発想が気に入っています。選定前は チャネルオリジナルの防火構造認定品 ベベルサイディング(天然木レッドシダーの下見張り)で風合いを出す計画をしていましたが こちらの仕上げは弊社の事例でも多く、実験的な試みとして今回はセメント板のSOLID TYPE-Mを選定させていただきました。
今迄のセメント系サイディングと言うと木や石などのリアルフェイク商品が主流ですが、あえて天然素材であるセメントの無垢な仕上げイメージを外壁に使ってみるのも面白い発想だと思います。
セメント板の下見張りによる光と影のイメージがどのように感じられるか、実践してみたいと思います。
こちらも、風合いやエフロレッセンスによる経年変化状況などを確認いただき、選択肢のひとつになれば・・と考えております。
完成が楽しみです。