建築家・竹内国美・竹内由美子さんのブログ「homify特集再び取手市O邸新築工事」
homify特集再び取手市O邸新築工事
2016/04/22 更新
オウチーノがきっかけのプロジェクト、取手市O邸新築工事が
再びhomifyの特集に取り上げられました。
前回は何故かリノベーション特集の一例としてでしたが(笑)、
今回は新築のプロジェクトの特集記事として。
小さな家のススメ。
家は広い方が良い、というのは普通に思う事でしょう。
しかし、家が広く大きくなれば、当然その分の費用もかさみますので、
広さを取る分、何かをあきらめなければなりません。
予算に余裕があればまた話は別ですが、そうもいかないのも現実です。
けれどその広さは本当に必要な広さでしょうか?
無駄な贅肉となっていないでしょうか?
私達は一戸建てのリノベーションも多く手がけていますが、
広すぎる家は案外有効に使われていない事が多いです。
掃除も大変ですし、メンテ、改修にも広い分お金が掛かってしまいます。
お子様も巣立つと尚更です。
では小さな家はどうでしょう?
取手市O邸は、約23.5坪(吹抜け含め約25坪)でコンパクトです。
しかし開放的な吹き抜け、クライアントこだわりの飾り棚、
シューズクローゼット、小屋裏収納、自然素材、床暖房…
コンパクトながら、濃厚で楽しい住まいです。
将来の事も踏まえ設計されています。
敷地は約57.6坪なので、余裕がありとてもゆったりしています。
小さな家でも快適で開放的で居心地の良い住まいにする事は可能なのです。
取手市O邸は本体工事、外構工事、設計料、ブラインド類、消費税(当時5%)等、
建築に関わる殆どの費用含めて2100万円以下の住宅です。
しかし、いわゆるローコスト住宅ではありません。
これだけ中身や質を充実させれば当然です。
けれどコンパクトにする事で総額を抑える事が出来ました。
家をコンパクトにして、自分の理想の家に近づける。
そんな逆転の発想も検討してみてはいかがでしょう?