【トイレのリフォーム】
節水型トイレと洗浄方式
節水型トイレと洗浄方式
環境と節約意識への高まりから、トイレメーカー各社で節水競争が繰り広げられています。トイレの水の使用量は非常に多く、1回の使用量を減らすことで多くの節水効果が期待できます。節水は家計を助けるのはもちろんのこと、浄水、下水処理にかかるエネルギーの削減ができ、CO2の削減につながります。省エネは身近なところから。あなたもトイレのリフォームで、地球環境に貢献しませんか。
トイレは、家庭の中でも非常に水の使用量の多い場所。その使用量はお風呂より多く、家庭の約1/3を占めているといわれています。1970年代に主流だったトイレは1回に約13もの水を使っていましたが、1990年代に8、さらに現代では約5だけで洗浄することができるようになりました。トイレを新しくするだけで、バスタブ250杯分、年間一万円以上も節水できるといわれています。もう、トイレに無駄な水を流すことのないように。節水をお考えなら、トイレリフォームが一番の近道です。
少ない水できれいに流すためには、水の勢いや渦の巻き方に工夫が必要です。日々開発される洗浄方式が、大きな節水を可能にしました。お宅のトイレの洗浄方式はどれかご存知ですか?
洋式トイレの登場時に主流だったのが「洗い落とし式」です。水の勢いのみを利用して汚物を排出する方式です。水たまり面が狭く、水はねや、大きい洗浄音が発生しやすいのが欠点。最も簡単な構造で安価です。
「セミサイホン(ネオボルテックス)式」は、洗い落とし式の改良版。洗い落とし式とサイホン式の中間です。洗浄水の勢いとサイフォン効果で洗浄するタイプ。
その後、脚光を浴びたのが「サイホン式」です。屈曲した排水路を満水にし、便器の水を吸引する強いサイホン作用を起こす洗浄方式です。以前は大型で高級機でしたが、日本人の体格が発達し大型便器も好まれるようになったため、現在の主流になりました。「サイホンゼット式」は、基本はサイホン式と同じ。これに、ゼット穴構造から吹き出す水が加わり、強いサイホン作用を起こします。臭気の発散がすくなくなり、汚物の付着もほとんどありません。ゼット穴からの吐水を強めた「ブローアウト式」もあります。
最も高価な洗浄方式は、「サイホンボルテックス式」です。サイホン作用と渦巻き作用を併用した洗浄方式です。洗浄時に空気を吸い込まないので静か。水たまり面が広いので、汚物の付着や臭気を防ぎます。一般よりタンクの水圧を多く必要とするため、一戸建ての2階に設けるには不向きといわれています。
さらには、「ダイレクトバブル(水道直結)式」という新方式がトイレからタンクをなくしました。水道の水圧だけで便器の洗浄ができるタイプです。水道に直結でタンクへの給水がないため連続使用が可能。節水にも役立ちますが、水圧が低いとトラブルがあるので注意が必要です。
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