建築家・岡本浩さんの作品
ふたつの木の家
- 依頼者の要望
- ・自然の息吹を、見て、聞いて、確かめられる家であること
・外からの視線を気にせずベランダでバーベキューや食事を楽しんだり、園芸に親しみたい
・スマートハウス(電力の見える化と省エネ)
・アナログの家族団らん(カードやボードゲーム、ピアノ演奏 etc.)が楽しめる場所
・プライベートな空間は最小限に
- 建築家のコメント
- 周囲に住宅が密集するいわゆる旗竿敷地で、プライバシーを守りながら外部空間を満喫し、室内にいながら気候・天候の変化をかんじ、そしてなにより家族が楽しくおおらかに生活できる場所を目指しました。その過程で思い浮かんだのが、ふたつの木の物語です。すなわち、四季に応じて新緑・紅葉・落葉のサイクルを繰り返し、ダイナミックにバルコニーを突き抜ける『生命の木』としてのヤマモミジと、葉の代わりに書物を繁らせた『知恵の木』としての本棚です。楽園の象徴である二つの木が、家族の生活を常に見守るという、そんな建築になればと思いました。
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この建築作品の基本データ
箇所情報 | - | 工事の種類 | 注文住宅 |
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建物の種類 | 一戸建て | 構造 | 木造軸組み工法 |
間取り | 4LDK | 総工費(目安)※ | 3300万円 |
敷地面積 | 183.4m2 | 延床面積 | 148.1m2 |
設計・デザインのポイント | バルコニーを貫くヤマモミジがシンボルツリーとなっており、四季折々の表情を見せてくれます。LDKには、光に向かって伸びる樹木のような本棚があります。本棚には書物が葉のように茂り、知識となって実ります。本棚は照明器具も兼ねます。家族の生活を見守り明るく照らす、もうひとつのシンボルツリーです。 | ||
所在地 | 神奈川県 横浜市神奈川区 | ロケーション | 住宅密集地 |
沿線 | JR横浜線・JR京浜東北線 | 工期 | 設計:6ヶ月間 施工:6ヶ月間 |
竣工 | 2012年 11月 | メディア掲載 |
渡辺篤史の建もの探訪(テレビ朝日)2014年6月放映 |