建築家・堀紳一朗さんの作品
古屋のフルリノベーション
- 依頼者の要望
- 全面改修を前提に購入された築50年の古屋の改修工事になります。改修前の古屋の状況は寒さや劣化に対応するためか壁や天井に化粧ボードが貼り増しされたちぐはぐな内装と、雨水の流入で床下がぬかるみ湿気やシロアリなどから柱や土台の構造部材の一部が腐ったりカビたりしていました。当初のご要望は予算の都合から古い建物のデザインの良さを引き出す内装工事中心でしたが、床下への雨水の流入を防ぐため基礎を改良すること、建物の耐震化を含む劣化した構造性能を上げること、快適に住まうために断熱性能を上げることなど目に見えない部分にも予算を割くことの重要性を理解していただき、予算を引き上げてフルリノベーション工事をすることになりました。
- 建築家のコメント
- 耐震改修をすることになりましたので、設計料の負担を軽減するため自治体の耐震助成を受けていただき設計料の一部にあてました。耐震診断は建物の状況を評点で数値化するのですが診断結果の評点は0.1で、まれに起こる地震(震度6強ないし震度7程度)で倒壊する可能性が高いと診断されました。そこで壁を増やしたり強化したり、金物で強化したり、経年変化や蟻害、腐朽などによる劣化箇所を補修したり、屋根を軽量化したりすることで建物が一応倒壊しない評点が1.0以上になるように設計しました。
また床下、天井裏、壁内に断熱材を入れることで快適に過ごせるようにしました。
フォトギャラリー(クリックで拡大できます)
この建築作品の基本データ
箇所情報 | - | 工事の種類 | リフォーム・リノベーション・増改築 |
---|---|---|---|
建物の種類 | 一戸建て | 構造 | 木造軸組み工法 |
施工面積 | - | 総工費(目安)※ | 700万円 |
築年数 | 50年 | ロケーション | 都市部 |
施工前の間取り | 施工後の間取り | ||
設計・デザインのポイント | 当初の竿縁天井・柱・長押を表しオイル塗装で古色仕上げとしました。床は厚さ3cmの杉幅広板を古色で仕上げました。杉の床材は柔らかく傷つきやすいですが素足にやさしくフィットする暖かく触り心地のよい材質です。限られた予算でのリノベーションでは、大規模改修でしかできないところはしっかり手を加え、後で手直しできるところは手を加えず我慢するなどメリハリをつけることが必要になると思います。 | ||
所在地 | 東京都 | 沿線 | - |
工期 | - | 竣工 | 2016年 01月 |
メディア掲載 | - |
この作品の建築家にプランを相談する
この作品事例を見たユーザーからの評価
総合評価(平均):
0点 / 5点 評価者0人
評価の詳細
- デザインがいい
- (0点/5点) 評価者0人
- コストに納得
- (0点/5点) 評価者0人
- 参考になった
- (0点/5点) 評価者0人
この作品を評価する
堀紳一朗さんの作品事例をもっと見る
この作品事例を見た人は、こんな事例も見ています
この作品事例に関連するページへのリンク