建築家・安河内 健司 + 西岡 久実さんの作品
四塔七巣(4towers 7nests)
- 依頼者の要望
- ・駅近で交通量も多い為、プライバシーを確保してほしい。
・家族が集う共有スペースとともに、個人のスペースも大切にしたい。
・音楽を聴いたり、ギターの練習ができる趣味室(防音室)がほしい。
・髪の病院のような、美容室らしくない美容室にしたい。
・一目で美容室とわかるのではなく、知る人ぞ知る、隠れ家的な美容室にしたい。
- 建築家のコメント
- 美容室を併設した住宅です。
土地区画整理中につき周囲の景観変化が予測困難な駅前の敷地において、プライバシーをいかに守るか?が主なテーマとなりました。
検討の結果、7つの個の空間(=巣)を内包する4本の塔を、最も視線の多い南西側道路沿いに敢えて並べ、その他の共有空間をその背後に配置する現案に至りました。
4本の塔は、その重厚な外皮により内部の個の空間に静をもたらし、自身が砦となることで背後の共有空間には適度なブラインド効果をもたらします。島を守るが如く立ち並ぶモアイ像のような列塔のファサードは、周囲の視線や騒音を遮り、塔と塔との隙間部分で光や風や景色を適度にフィルタリングするバッファー(緩衝装置)のような存在です。
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この建築作品の基本データ
箇所情報 | - | 工事の種類 | 注文住宅 |
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建物の種類 | 一戸建て | 構造 | 木造軸組み工法 |
間取り | 4LDK | 総工費(目安)※ | - |
敷地面積 | 135.2m2 | 延床面積 | 162.3m2 |
設計・デザインのポイント | 区画整理により、数年後には新築だらけの街並が形成される予定です。 ここで目指したのは、周囲の建物とは異なる時間軸をもつ遺跡のような年齢不詳の建築です。 オリジナルの左官壁は、荒々しくも素朴な表情をもち、光のあたり方次第で目まぐるしく色味が変貌します。職人の手仕事の跡を敢えて残したこの壁は、新建材ばかりで構成された無機質な街並で、よい意味で新築らしくない独特な風合いと温もりを醸し出しています。 |
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所在地 | 愛知県 | ロケーション | 郊外 |
沿線 | - | 工期 | - |
竣工 | -年 | メディア掲載 |
住まいの設計2018年3・4月号 商店建築2019年2月号 |
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安河内 健司 + 西岡 久実 / 一級建築士事務所 group-scoop
福岡県福岡市中央区御所ヶ谷3-13-52
ウチとソトとの関係性を大切に、敷地のもつ力を最大限に引き出す設計を心がけています。 青い空、鮮やかな緑、柔らかな光、爽やかな風に満ち、素材感あふれる、飽きのこないシンプルな空間と プラスαの遊び...続きを読む
この作品事例を見たユーザーからの評価
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