建築家・本井公浩さんの作品
吹抜とロフトを内包 アーティストの住まい
- 依頼者の要望
- 彫刻家の住まいとアトリエを併用した建物の提案依頼を受けました。アトリエには作品の材料となる最大約1tの巨木を吊り上げる装置や空間(奥行・高さなど)についてご要望がありました。トラックによる材料搬入の経路とアトリエ配置については敷地が旗竿地である点などから優先事項となることをお聞かせいただきました。住まいの空間構成は1LDK+寝室のイメージをおもちでLDには大きな絵画を壁面に設置するご計画がありました。建物の性能面では断熱・遮音などのご要望がありました。ローコストやセルフビルトの思考やモノづくりに対する高い意識をおもちでした。
- 建築家のコメント
- 合理的かつ機能的な搬出入経路やその方法を中心に建物配置を検討する必要がありました。第一に搬入口を兼用したエントランスホールを設定し隣接するように天井高さ約4.5Mのアトリエ空間と吹抜をもつLD空間を主空間として計画しました。主空間を中心に寝室や水廻り空間は天井高さ約2.7Mの平屋として連続的に適所に配置する計画としました。主空間の高さを活かし吹抜に隣接して天井高さ約1.6Mのロフト空間を配置することで、アトリエでは倉庫、居住空間では収納やゲストルームとして活用できるよう計画しました。外部は内部の2種類の空間ボリュームのシルエットを反映するよう最小限の凹凸でコスト意識を高めました。
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この建築作品の基本データ
箇所情報 | 外壁 リビング・ダイニング 洋室 玄関 階段 その他 | 工事の種類 | 注文住宅 |
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建物の種類 | 一戸建て | 構造 | 木造軸組み工法 |
間取り | 2LDK | 総工費(目安)※ | 1970万円 |
敷地面積 | 214.5m2 | 延床面積 | 117.7m2 |
設計・デザインのポイント | 彫刻家の住まいとアトリエを併用した戸建住宅です。 内部は2種類の空間ボリューム(アトリエ・住宅)を設定し最小限の凹凸立体として計画しています。内部空間のシルエットを反映した外皮は2種類の金属サイディングにより、画一的なファサードに変化をもたらすよう軽快なイメージで構成しました。アトリエと住宅の中間的なイメージを表層的な外皮デザインのコンセプトとして計画しました。 |
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所在地 | 神奈川県 茅ヶ崎市 | ロケーション | 住宅密集地 |
沿線 | JR相模線 | 工期 | - |
竣工 | 2018年 | メディア掲載 | - |
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本井公浩 / (株)本井建築研究所一級建築士事務所/株式会社 プラスビルド
神奈川県綾瀬市小園629-6
光や風、自然を扱う建築手法やシンプルで繊細な美意識や精神性は、今もなお 私たちの日常をより豊かなものへと導きます。 大切に長く使える安全性と進化するテクノロジーに呼応した機能性を基本に、クライア...続きを読む
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