建築家・角倉 剛さんの作品
簾と木塀で守られたバルコニーがある家
- 依頼者の要望
- 敷地は住宅地の中の角地にあります。角地の隅切り部分が南を向き、南東と南西が道路に面して、明るい開放的な環境となっていました。この敷地に作る夫婦と小さな子供3人のための住宅の計画を依頼されました。建主はこの開放的な環境を評価し、それを生かした家づくりをしたいという気持ちを持ちながらも、同時に周りの視線を気にせず生活できるような、守られた住宅であることも望まれていました。そしてその守られた空間が、家族5人の一体感を感じ取れるような、おおらかなものであることを求められていました。その二つの要望に答えることを目指して計画をおこないました。
- 建築家のコメント
- 1階は水回り以外を、4本の柱が立つワンルーム空間としました。柱間にはレールなどを装備し、建具の付け外しでワンルーム空間から、三つの子供室+玄関ホールに様変わりできるようにも作られてます。1階は開放的な螺旋階段で2・3階とつながりをもたせてあります。2・3階は閉じることが必要とされた部屋以外は全てが繋がったおおらかな空間として、リビングは切妻の屋根形状に沿った二層吹き抜けとしました。その外のバルコニーもリビングと同じような吹き抜けとしました。
バルコニーは外部に対して一旦開いた構えとしました。その上で金属フレームを作り、1.1mまでを木塀で覆った。さらにその上に取り付けられた簾の開閉で外部からの視線の侵入量の調整を可能にしました。
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この建築作品の基本データ
箇所情報 | バルコニー・ポーチ | 工事の種類 | 注文住宅 |
---|---|---|---|
建物の種類 | 一戸建て | 構造 | 木造軸組み工法 |
間取り | 2LDK | 総工費(目安)※ | 3070万円 |
敷地面積 | 70.0m2 | 延床面積 | 104.0m2 |
設計・デザインのポイント | 斜線制限などで限られたボリュームの中でのやりくりに苦労しました。設計の方向性にもずいぶん悩みましたが、大きなバルコニーで施主の望んでいる空間ができるとわかってからは、スムーズに進みました。準防火地域の木造3階建てを準耐火建築物でなく「3階建て建築物の技術的基準」で造ることができたので、柱や梁をあわらしとできました。 | ||
所在地 | 東京都 板橋区 | ロケーション | 住宅密集地 |
沿線 | 東武東上線・東武東上線・都営三田線 | 工期 | 設計:10ヶ月間 施工:6ヶ月間 |
竣工 | 2021年 04月 | メディア掲載 | - |
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東京都渋谷区代々木4-19-14ニューハイツ切り通し301号室
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- バルコニー・ポーチ 簾と木塀で守られた二層吹き抜けのインナーバルコニー