既存の建物を再生し、住む人の価値観や生活スタイルに合わせて新たな価値を生み出す「リノベーション」。中古住宅の流通活性役として注目されているこの業界に、「リノベーション住宅推進協議会」が発足した。これまで曖昧だった「リノベーション」という言葉を独自に定義し、消費者が安心して既存住宅を選べる市場づくりを目的としている。新築でもない、中古でもない第三の選択肢として「リノベーション」が新しい一歩を踏み出す。
※ 「リノベーション推進協議会」資料より作成
一般にリフォームは表面的な原状回復を、リノベーションは暮らしやすさを考えた間取りや設備も含めた抜本的な改修を指す言葉として使われている。品質の保証と情報の開示を義務付けた「優良リノベーション住宅」の普及は、消費者の中古住宅選びをより安心なものとすることが狙いだ。
- 協議会の設立で何が大きく変わりますか?
- これまで事業所によって定義があいまいだった「リノベーション」に統一基準が定められ、一定の品質確保と情報開示、保証が義務付けられます。基準を満たした物件は「優良リノベーション住宅」として適合報告書が発行され、電気や配水管などの重要部位について所定の検査に基づき改修工事が行われますので、既存の設備を再利用している場合でも最低2年の保証が付き、安心です。
- 購入した物件を後からリノベーションすることは可能ですか?
- 協議会にはリノベーション物件を販売する事業者だけではなく、設計や建築、施工会社も多数入会しています。リノベーション物件を買いたい人、物件をリノベーションしたい人、どちらの方にもお役に立てるはずです。
- 設立後に最初に取り込む事は何ですか?
- 現在はマンションですと「専用部」、つまり住戸部分の基準となっていますが、これを共用部や1棟まるごと、戸建てなど、種別に応じた基準を設けることで、より一層安心して中古住宅を選べるようになり、多くの人が無理なく自分らしい住まいを取得できるようになると考えています。
「リノベーション住宅推進協議会」は、日本の住まい、暮らしを豊かにしていく役割を担っています。不動産会社だけではなく、設計事務所や施工会社、設備メーカー、金融機関などと共に、中古住宅を消費者にとって、より魅力的な住まいにする手法「リノベーション」を広めていきたいです。
リノベーション住宅推進協議会 http://www.renovation.or.jp
株式会社ホームアドバイザーも賛助会員として協議会に参加しています!
「ニッポンの中古の流れを変える!」を標榜するO-uccino(オウチーノ)は、このたびの協議会設立の主旨に賛同することが多く、会社として賛助会員として会への参加を決定しました。今後は協議会の一員として、リノベーション業界の動向をいち早くレポートしていきます。どうぞお楽しみに!