取材協力/SHU一級建築士事務所 撮影/小林克好
「風通しが悪く、結露がすごかったんです」とリフォームを決意した理由を語るOさん。10年前に現在の中古マンションを購入していたが、玄関側の洋室の風通しが悪く、冬になると結露で廊下まで水が滴るほど。カビも発生し、常に悩みの種だった。そこで、子どもが10歳になるのをキッカケにリフォームを実施。上記の悩みを解決すべく、風通しを重視した空間に改装した。バルコニーから入ってきた風が、住戸内のすべての部屋に行き渡るような同線を重視した間取りになっている。同時に間取りを見ればわかるが、キッチンを中心にリビング、子ども部屋、洗面室と見渡せる、すべてが一体となったリビング・ダイニングに。快適性だけでない、家族とのつながりも重視した住まいだ。
以前は圧迫感のあった独立型のキッチンをオープンタイプにリフォーム。リビングの全体を見渡せるだけでなく、キッチンと隣接する子ども部屋へも、いつでも注意を払うことができる。キッチンは室内のテイストと合わせるために建築家が設計した。
キッチンに隣接する子ども部屋。2段ベッドや本棚など、造作家具がふんだんに盛り込まれている。壁に開けた穴は廊下からの風を取り入れるもので、「夏でも涼しいから寝苦しくない」とは息子さん。2重サッシも採用し、おかげで結露がなくなった。
LDKへと続くアプローチ。外観は築20年相応の様相を呈するが、室内は落ち着いたウッド調で外とのギャップに驚かされる。カバ桜を使用した床は、経費削減のためOさんファミリーがワックスを塗ったそうだ。
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