マンションのリフォーム
中古物件+リフォーム・リノベーションが注目されていますが、マンションのリフォーム・リノベーションを行う際には、一戸建てにはない決まり事や注意点があります。ここではそれらについても触れてみましょう。
マンションをリフォームする場合の費用について、事例をもとに見ていきましょう。
マンションのリフォームでは、管理規約と建物の構造がリフォームの内容や工事の進め方に関係してきます。マンションのリフォームを数多くこなしているリフォーム会社であれば、注意点がどこにあるかはよく分かっています。工事の規模が大きくなれば施工時間が長引き、費用に反映されます。本当に必要な工事なのか、どこを重視するかなど、家族でよく話し合いメリハリのある予算計画でリフォームを成功させましょう。バリアフリーや省エネに関する工事は、リフォーム減税の対象となる場合があるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
分譲マンションのリフォームでは管理組合の承認が必要です。また、個々のマンションで専用部分改修細則が定められているので、リフォームを計画するときには、まず管理規約をよくチェックすることが重要です。
マンションの管理組合では、住人が良好な住環境を保持するためのルールとして管理規約を定めているので、リフォームも規約に則って行う必要があります。基本的に、管理組合へのリフォーム申請書の提出は工事の一ヶ月前までに。設計図・工程表の添付を求められる場合もあり、承認が下りるまで工事は始められません。
マンションには専有部分と共有部分の区分があります。専有部分は、玄関内側からベランダの手前までの住戸部分で個人が自由にリフォームできます。共有部分は、躯体や共同で使用する廊下などがあり個人的に手を加えることは不可。ベランダや窓サッシも共有部分に含まれますので、原則は個人でのリフォームはできません。
マンションのリフォームを行う人が、リフォーム前に疑問に思うことを集めました。知っているとリフォームがスムーズに進みます!
ハウスクリーニングを併用しては
一つの手段として、内装になるべくお金をかけないことが挙げられます。壁・床・天井は経年劣化や凹み傷などがあまり目立たなければ、ハウスクリーニングという手があります。張り替えよりも安価でキレイに仕上がるので、気持ちよく暮らすことができます。
大規模修繕と重ならないよう計画しましょう
マンションは共有部分の改修をする大規模修繕を行います。この時期と個人のリフォームが重なると、資材の搬入や工事車両の駐車スペースの問題など、様々な不都合が生じトラブルになりがち。リフォームは大規模修繕の時期をずらして計画しましょう。
新築でもリフォームすることはあります
新築マンションでも、ライフスタイルと合わない部分があればリフォームでカスタマイズする事例は多くあります。工事の最中に傷などつかないようにしなければなりませんし、身なりなどにも気を遣ってもらえるよう、工務店にお願いしましょう。
ご近所への挨拶まわりをしておきましょう
工事が近くなったら、ご近所へ挨拶を。リフォーム会社がしてくれることもありますが、施主が同行するとより丁寧です。資材搬入にはエレベーターを使用するので、上下左右だけでなく同じフロアの方にも配慮を。ひと言挨拶しておくと心証は違ってきます。
マンションのリフォームを依頼する会社を選ぶときは、こんなところをチェックすると安心度がアップします。
手の込んだ工事になればなるほど、複数の会社から見積りをとって比較・検討することが大切。デザイン重視、介護に特化、素材へのこだわりなど、希望の分野が得意な会社を選ぶとスムーズなリフォームが行えます。会社探しには、リフォーム専用ポータルサイトが便利。目的別で探せ、匿名で費用や工事の相談もできます。
集合住宅ならではの様々な決まりごとがあるマンション。リフォームに際し、管理規約をしっかり守らなければいけないので、工事を依頼する会社は、制約等を熟知していることがポイントです。マンションの施工実績が豊富で、マンションリフォームマネジャーの有資格者が在籍する会社への相談は得策だといえるでしょう。