「リフォームO-uccino(オウチーノ)」に寄せられたご質問のなかからマンション大規模修繕のトラブルに関する質問を集めました。
管理組合、修繕委員会について
- 管理組合の理事に選ばれました。しかも、今年は大規模修繕が行われる年です。大規模修繕もすべて理事会で取りまとめなければいけないのでしょうか?
- 管理組合の理事になると、定期的に理事会に参加する必要があります。さらに大規模修繕担当も兼任するとなると、負担はさらに大きくなります。そのような場合は、大規模修繕専門の委員会を組織するのがよいでしょう。理事会は任期が短く、長期に渡る修繕計画の立案などには不向きな面もあります。専門の委員会なら、腰を据えて修繕計画を立てることができます。
- 今度の管理組合総会で、住民に向けて大規模修繕の説明会を開くことになりました。初めてのことなので、うまくいくか不安です。
- 住民に向けた説明会の出席者は100人を超えることも少なくありませんが、実際には委任状で済ませる所有者もいます。説明会では、施工業者の選定理由や見積金額、工事の内容などに関する質問が出ることが考えられます。そうした質問にすぐに答えられるよう、あらかじめ想定問答集などを用意しておくと安心です。
修繕積立金、長期修繕計画について
- 修繕積立金の見直しを行ったところ、現在の積立金額では足りないことが分かりました。次の総会で値上げについて住民の承認を得る予定なのですが、反発が起きないか心配です。
- 新築のマンションでは、最初の修繕積み立て修繕費を少なく設定しているケースが見られます。理由は、「安い方が売れやすいから」という単純なものです。きちんと見直した結果、足りないことが分かったのであれば、後回しにすればするほど値上がり率も上がることを踏まえ、じっくりと説明して理解を得る必要があるでしょう。
業者選び、工事中のトラブルについて
- 複数の業者に工事の見積もりを依頼したところ、金額にかなりの差が出ました。こうした場合はどのような基準で選べばよいのでしょうか。
- 見積金額だけで業者を選ぶのは危険です。工事監理者を交えて「面接」を行ったうえで決めるとよいでしょう。面接では、工事の具体的な工程や過去の施工実績、アフターメンテナンスの内容などについてきちんと質問し、業者の質を見極めましょう。また、スムーズな工事のために、工事監理者の対応や人柄もチェックしておきたいところです。
- 工事が始まって数日が経ったころ、塗料などのにおいが気になり始めました。このままでは住民から苦情が来るのではないかと不安です。
- 接着剤や塗料などによるにおいの発生は、完全には避けられません。外部に通じる通気口などを閉じるほか、工事をしているのとは反対側の換気扇から換気を行うなどの対応が必要です。しかしより重要なのは、においが発生することや、その対策を事前に通知しておくことです。そうすれば、トラブルを最小限に抑えることができるでしょう。